2002 Fiscal Year Annual Research Report
超音波CCDカメラを応用した心臓・血管内可視化の基礎的研究
Project/Area Number |
14657318
|
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
渡邊 剛 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60242492)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永峯 洋 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (60343183)
大竹 裕志 金沢大学, 医学部附属病院, 助手 (60283131)
|
Keywords | 超音波 / CCDカメラ / 心臓・血管内可視化 |
Research Abstract |
1)超音波CCDカメラによる心臓内(弁)の観察 【方法】ブタの心臓から僧帽弁・大動脈弁を取り出す。ブタの血液で満たした小容器に僧帽弁・大動脈弁をそれぞれ入れ、現行の超音波CCDカメラにて観察した。 【結果】血液で充満されているため肉眼的(光学的)には可視不能であった弁構造が、超音波カメラでは鮮明なリアルタイム動画として観察可能であった。 2)超音波CCDカメラによる血管内の観察 【方法】ブタの上行大動脈を取り出し、縦切開を加え広げた。血液で満たした小容器に広げた大動脈を(内腔面をプローブに向け)入れ、観察した。次に血管内腔面の一部にステントおよび人工血管を貼り付け観察した。固定にはクリップを使用した。 【結果】血管内腔面の性状(動脈硬化像や解離所見など)の把握は不可能であった。人工血管付着部の把握は不十分であった(ただしクリップは明瞭に観察可能)。一方、ステント付着部の境界は明瞭に確認可能であった。 3)超音波CCDカメラを応用した心臓・血管内の可視化および心拍動下心臓内手術装置の開発 (日)心臓内観察用超音波CCDカメラプローブの改良 超音波CCDカメラのプローブを心臓内へ挿入するためには現存の透過型から反射型への改良および小型化が必要であるが、現段階ではこれら改良に難渋している。従って動物実験はまだ行えていない。 (月)内視鏡用手術鉗子の改良 超音波使用時の内視鏡用手術鉗子によるアーチファクトを最小限にするため、鉗子の材質を既存のものからプラスティック製に変更し作製した。今後カーボン製鉗子も作製し、両者を比較検討したい。
|