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2002 Fiscal Year Annual Research Report

神経幹細胞を用いたハイブリット型人工神経の開発

Research Project

Project/Area Number 14657367
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

藤本 吉範  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (30199377)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 望月 由  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10284192)
石田 治  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (00243551)
Keywords神経幹細胞 / 末梢神経 / 再生 / 人工神経 / 移植
Research Abstract

1)コラーゲンゲル含有培地内での神経幹細胞の培養
ラット胎仔(E15)海馬より採取した神経幹細胞をコラーゲン含有培地内で培養したところ培養開始4日後より細胞の集積を認め8日後よりNeuroshereを認めた。この細胞は神経幹細胞あるいは前駆細胞に特異的なマーカーとされているネスチンを細胞質に発現していた。また分化誘導を行うとニューロン、グリア細胞のマーカーだけでなく、シュワン細胞のマーカーを発現する細胞も認めた。
2)末梢神経欠損モデルへの神経幹細胞移植
生後8週齢の同系ラットの左坐骨神経に対して15mmの欠損を作成し、神経幹細胞(1×10^5)を移植した。移植後6週で再生神経は9例中4例しか確認できなかったが、術後10週では7例で再生神経を認めた。一方神経幹細胞を含まないコントロール群では明らかな神経が確認できたのは、術後10週群における2例のみであった。また再生組織を摘出しトルイジンブルー標本における有髄線維数および径を計測したところ、神経幹細胞移植群では移植後6週および10週で1276±546個、3.45±1.91μmおよび6453±680個、5.78±0.94μmであったのに対してコントロール群では移植後10週で247±54個、2.22±0.30μmであった。また再生神経の神経活動電位を計測したところ、移植10週で遅延時間は7.92±1.22ms,振幅は1.38±0.14mVであった。これは正常神経と比較して遅延時間はほぼ同等、振幅は約3分の1であった。
これらの結果より我々が使用した神経幹細胞はコラーゲン含有培地中でも増殖能、多分化能を維持しており末梢神経欠損部位に移植すると神経再生に有用な働きを担うことが明らかとなった。今後は移植後の細胞の詳細な分析を行う予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Takeshi Murakami: "Transplanted neural stem cells promote regeneration of peripheral nerve"The Spine Journal. Vol2,(5). 107 (2002)

  • [Publications] 村上 健: "神経幹細胞を用いた末梢神経再生の基礎的実験"日本整形外科学会雑誌. 76巻8号. 927 (2002)

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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