2003 Fiscal Year Annual Research Report
器官培養法を用いた歯胚幹細胞の単離・同定と歯牙再生への応用。
Project/Area Number |
14657469
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
坂井 英隆 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (80136499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清島 保 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (20264054)
小林 家吉 九州大学, 大学院・歯学研究院, 講師 (40243951)
松尾 拡 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教授 (70238971)
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Keywords | 器官培養 / 幹細胞純化法 / 歯原性幹細胞 / 歯胚 / 発生と再生 |
Research Abstract |
BALB/cマウス胎齢11日より実体顕微鏡下、微小カッティング装置を使用し組織ダメージを極力抑え下顎を採取し、トリプシン処理により細胞単位で回収し、回収された細胞について、fluorescene-activated cell sorter(FACS)で幹細胞純化法に沿って、歯胚幹細胞を含むと予想される未熟な細胞群を分画した。低密度培養による分離細胞の培養を行い、形態の異なる種々のコロニーの形成を認めた。現在これらのコロニーについてクローニングを続行中であり、ES細胞やEC細胞に特異的に反応する抗体を用いて細胞の性格を検索中である。cDNAサブトラクションにより検出した歯胚の発生初期に発現する遺伝子のうち、その蛋白構造のモチーフから細胞膜表面の受容体と予想される因子について、現在抗体の作成やyeast two hybrid法による細胞内パートナー蛋白の検索、等を行っており、これらの結果を用いる事により歯胚の基となる細胞(歯原生幹細胞)の単離・同定が可能となり、歯胚再生への新たな段階へ研究をすすめる事ができる。
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