2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14657489
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
下野 正基 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00085771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 貞充 東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (10201708)
村松 敬 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (00276982)
河野 葉子 昭和大学, 歯学部, 助教授 (40195681)
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Keywords | バイオマーカー / 口腔癌 / osteopontin / syndecan-1 |
Research Abstract |
本研究では口腔癌に対し、laser microdissection (LMD)やマイクロアレイ、SELDIなどの新しい技術を導入して、口腔癌に対する新しいバイオマーカーを開発することを目的としている。具体的にはロ腔癌と診断された患者から正常組織と癌組織を採取し、LMDを用いて正常上皮細胞のみと癌細胞のみを取り出し、RNAとタンパク質を抽出、マイクロアレイやプロテインチップを用いることにより、高度に発現あるいは消失する遺伝子、タンパク質を検索してバイオマーカーの候補を選び出し、口腔癌に特異的なバイオマーカーを開発する。平成16年度は昨年度に口腔癌で高頻度に消失していたsyndecan-1と高発現していたosteopontinに対して口腔癌由来細胞を用いて機能解析を試みた。 1)osteopontin:舌癌検体に対してにはosteopontinの免疫組織化学的染色を行ったところ、正常上皮では発現が認められないものの、上皮異形成症や浸潤癌になると著明な発現が認められるようになり、この結果を国際ロ腔癌学会(2005年4月クレタ島)で発表予定である。また口腔癌におけるosteopontinに対してantisenseで阻害実験を行ったところ、阻害された細胞は運動能、浸潤能、増殖能が落ちることが明らかとなり、osteopontinがこれらの機能に関与していることが明らかとなった。この結果はCancer Lettersに投稿、掲載となった。 2)syndecan-1:免疫組織化学的に正常上皮では発現が認めらたものの、上皮異形成症や浸潤癌になると著明な発現の減弱が認められるようになり、予後因子との関連性が明らかとなった。現在、口腔癌由来細胞を用い、siRNAを導入して、口腔癌における機能の検索を行ない、この結果を第83回国際歯科研究者学会(2005年Baltimore)で発表予定である。
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Research Products
(1 results)