2002 Fiscal Year Annual Research Report
在宅診療を目的とした口腔内テレメトリ用IC開発の基礎的研究
Project/Area Number |
14657510
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
杉山 一朗 昭和大学, 歯学部, 助手 (50317575)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 淳史 芝浦工業大学, 工学部, 講師 (30280994)
中本 高道 東京工業大学, 理工学研究科, 助教授 (20198261)
佐藤 裕二 昭和大学, 歯学部, 教授 (70187251)
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Keywords | 口腔内テレメトリ / VHF帯域 / 発信周波数 |
Research Abstract |
近年の高齢化社会においては高齢者の効率的な健康管理、増進が高齢者QOLの改善ばかりでなく、若年者の医療費負担の観点からも重要な課題となっている。高齢者の健康管理には継続的モニタが重要であるが、通院では費用、肉体的な負担が大きく、在宅でのモニタが可能となれば大きく貢献できる。高齢者は義歯装着者が多く、義歯内部にモニタ装置を組み込むことができれば、多くの高齢者に有用な手段となる。このため、義歯内部に収納可能なデヴァイスの開発を行ってきた。しかし、従来の方法はプリント基板用チップ部品を手作業で組み立てているため、コストもかかる上量産は不可能であった。そこで、回路をIC化できれば、臨床で容易に応用が可能になると考えた。 本年度の研究では省電力,低電圧駆動による長時間動作可能な回路に主体をおいた。省電力化に最も有効な改良は,消費電力が大きい発信回路を改良することである。発信回路の消費電力はその周波数に大きく左右され,周波数と人体透過性は反比例する一方,消費電力は比例する。本年の研究において,体内より発信する場合,透過性やアンテナの効率,実用性を加味した受信能率から,周波数はVHF帯域が現実的な周波数であることが見いだされた。 特に,50-70MHz帯域では; (1).50-60MHzのアマチュア無線帯域と重なるため,汎用デヴァイスが多く開発され一般入手が可能であり,医療用に特化したデヴァイスの開発が不要であること。 (2).60-70MHzでは割当て使用周波数が少なく,混信の危険性が少ないこと 以上のことからこの帯域を使用することが汎用口腔内デヴァイス開発上有利であることが見いだされた。また,チップ部品を用いて回路を組み立て測定した結果,特に半導体でバラツキが大きく,回路の集積化による特性の均一化の重要性が示唆された。 次年度においては,差動アンプを含めた回路モデル実験を行う予定である。
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