2003 Fiscal Year Annual Research Report
デンタルユニット上で簡便に計測できる小型の下顎運動記録システムの開発
Project/Area Number |
14657512
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
志賀 博 日本歯科大学, 歯学部, 助教授 (50226114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒川 一郎 日本歯科大学, 歯学部, 講師 (00277592)
小林 義典 日本歯科大学, 歯学部, 教授 (20095102)
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Keywords | 6自由度顎運動測定装置 / 3次元座標計測 / 咀嚼運動経路 / 開口量 / 咀嚼幅 |
Research Abstract |
市販されている6自由度顎運動記録装置K-3DMS2は,小型,軽量であるが,診療室のデンタルユニット上で簡便に下顎運動を記録するためには,さらに小型化,かつ測定時の安定化が望まれる.本研究は,新たに開発した小型の下顎運動記録装置の有用性を調べた. 実験は,はじめに,咬合器の上弓と下弓に3つのLEDで構成するトライアングルをそれぞれ前頭面と平行に付着後,矢状面上で回転するトライアングル上の各LEDの位置座標を新たに開発した下顎運動記録装置(装置A)で記録し,上弓に付着したトライアングル上の各LEDの位置座標データの運動を定性的に観察した。その結果,咬合器の上弓に付着したトライアングル上の各LEDは,いずれも顆頭球間軸を中心に正確な円弧を描くことが確認できた. 次に,20歳代の健常者10名(男性5名,女性5名)に主咀嚼側でチューインガムを咀嚼させた時の下顎運動を装置Aと東京歯材社製6自由度顎運動記録装置トライメット(装置B)で同時記録した。分析は,咀嚼開始後の第5サイクルからの10サイクルについて,各サイクルとその重ね合わせ表示,ならびに平均経路の表示を行い,定性的に観察した.次いで,平均経路から開口量と咀嚼幅を算出し,両装置間で比較した.その結果,咀嚼運動経路は,いずれの被験者でも,装置Aと装置Bとが近似していることが確認できた.さらに,開口量と咀嚼幅は,装置Aと装置Bとが近似し,両装置間に有意差が認められなかった. これらの結果から,新しく開発した下顎運動記録装置は,高精度の下顎運動記録装置と同程度の咀嚼運動を記録・分析できることが確認でき,臨床応用できることが示唆された.
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Research Products
(1 results)