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2002 Fiscal Year Annual Research Report

歯冠修復材料に含まれる内分泌攪乱物質が発達期の脳に及ぼす影響とその分子機構

Research Project

Project/Area Number 14657539
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

白川 哲夫  北海道大学, 歯学部附属病院, 助教授 (00187527)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三留 雅人  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50261318)
加我 正行  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (70125300)
KeywordsビスフェノールA / DNAマイクロアレイ / 視床下部 / 内分泌攪乱物質 / 神経伝達物質 / catechol-o-methyltransferase / mRNA / エストロジェン受容体
Research Abstract

1)新生児期ラット脳での遺伝子発現に及ぼすビスフェノールAの影響
生後1日齢の雄ラットにコーンオイルに溶解したビスフェノールA(BPA)100μgを皮下投与したBPA投与後2, 6時間後に断頭して脳組織を摘出し、視床下部、小脳、大脳皮質、脳幹の4つの部位毎に全RNAを抽出した。抽出したRNAから逆転写によりcDNAを合成、さらにこれを2本鎖にして鋳型とし、蛍光ラベルしたcRNAを作製した。このcRNAについて、遺伝子発現プロファイルをAffimetrix社製DNAマイクロアレイ(GeneChip)を用いて解析したところ、いずれの部位においてもBPA投与6時間後のcatechol-o-methyltransferase(COMT)の発現量が低下していた。この酵素は神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンなどのカテコールアミンの不活化に関与しており、BPAがエストロジェン受容体を介してCOMT遺伝子発現を抑制することでラットの神経機能に影響を与える可能性が考えられた。
2)新生児期ラット脳でのエストロジェン受容体の発現分布
生後1日齢の雄ラットの脳内でのエストロジェン受容体(ERαおよびERβ)の発現分布を、それぞれの受容体を特異的に認識するウサギ抗体を用いて免疫組織染色法により調べた。ERαおよびERβはともに視床下部視索前野において強い発現を認め、これらはいずれも神経細胞に発現していることが確認された。また、ERβは神経細胞のみならずミクログリア細胞においても発現が認められた。現在、COMT陽性細胞ならびにER陽性細胞の関連について検討中である。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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