2002 Fiscal Year Annual Research Report
永久歯エナメル質初期齲蝕の客観的診断法ならびに管理システムの確立の検討
Project/Area Number |
14657550
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
赤坂 守人 日本大学, 歯学部, 教授 (30059505)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 康男 日本大学, 歯学部, 助手 (60339231)
吉田 昌史 日本大学, 歯学部, 助手 (80328757)
菊地 元宏 日本大学, 歯学部, 助手 (40277455)
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Keywords | 児童 / 第一大臼歯 / 齲蝕診断 / レーザー齲蝕診断 / 齲蝕リスクファクター / 歯面拡大写真 |
Research Abstract |
1.初期齲蝕の臨床的診断法の客観的診断法を確立する目的で、今年度は予備的検討を以下のように行った。定期的検診で来院した管理患児を対象に、対象児の第一大臼歯健全歯および初期状態の齲蝕歯70歯を被験歯にして、診査者の視診検査、探針(プローブ)診査、レーザー齲蝕診断器(DIAGNOdent,Kavo社)測定、歯面拡大写真(ベルサイト フリーズ、タカラベルモント社)による裂溝形態および齲窩の大きさの観察を行った。なお探針先端の太さは、従来型の鋭利探針、0.25探針、0.5CPIプローブを用いた。 2.その結果、鋭利探針と0.25探針は、DIAGNOdent齲蝕診断測定値はほぼ20〜30の値を示した。 これに対し、0.5CPIプローブは他の2種の探針に比べ有意に高い値を示した。もしも鋭利探針を用いることが齲蝕病巣の最石灰化の障害とならば、0.25探針を用いての齲蝕診査であっても客観的なレーザー診断による測定値ではほぼ同一値を示すことが明らかになった。 3.今回の予備的検討から、視診、探針診査、レーザー齲蝕測定結果と抜去歯を用いた病理学的組織像との関係を検討する。
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