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2002 Fiscal Year Annual Research Report

脂質ラフト形成を制御する機能蛋白質の探索

Research Project

Project/Area Number 14657576
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

大内 和雄  東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (20006357)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平澤 典保  東北大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (80181155)
Keywordsマスト細胞 / 脂質ラフト / LAT / Raf-1 / p44-42 MAP kinase / KSR / ステロイド性抗炎症薬
Research Abstract

ラットマスト細胞株RBL-2H3細胞をIgEで感作したのち、抗原で刺激すると2分以内にラフトが形成されるが、このラフトに集積する機能蛋白質と、その集積に対するステロイド性抗炎症薬の作用について解析した。脂質ラフト画分を不連続ショ糖密度勾配法により分取し、含まれる機能分子をWestern blot法で解析した。また、抗原で刺激する18時間前にステロイド性抗炎症薬デキサメサゾン(100nM)を添加した。抗原刺激により脂質ラフトに集合する蛋白質が増加し、linker of activated T cell (LAT)やMAP kinase kinase kinaseであるRaf-1、Raf-1と結合しその活性化に関与するアダプター蛋白質kinase suppressor of ras (KSR)、heat shock protein 90 (HSP90)のラフト中の含量が増大した。一方、IgEを介した抗原刺激によるシグナル伝達の最も初期に関与すると考えられているチロシンキナーゼLynの含量は抗原刺激によって増加しなかった。デキサメサゾンで前処理すると、LATおよびKSRのラフトへの集積が抑制されたが、Raf-1、HSP90の集積は抑制されなかった。またLynの含量にも変化は見られなかった。また、デキサメサゾンにより、抗原刺激によるLynの活性化は抑制されないが、Raf-1のリン酸化、およびRaf-1の下流にあるp44/42 MAP kinaseの活性化が抑制された。したがって、機能分子のラフトへの集積がp44/42 MAP kinaseの活性化経路に重要であること、この集積にはLyn以外の分子が関与していることが示唆された。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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