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2002 Fiscal Year Annual Research Report

新規酸化ストレス測定系の確立と臨床応用

Research Project

Project/Area Number 14657622
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

賀来 満夫  東北大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40224357)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 張替 秀郎  東北大学, 医学部附属病院, 講師 (50302146)
Keywords酸化ストレス / 赤血球 / フローサイトメトリー
Research Abstract

現在、酸化ストレスが多くの疾患に関与していることが明らかとなっているが、その簡便な評価法は確立されていない。本研究は、酸化物質により蛍光物質へと変換され、蛍光を生じる化学物質である2,7-dichlorofluorescin diacetate (DCFH-DA)を用いたフローサイトメトリーによる新規酸化ストレス検出法の確立をその目的としている。本年度は新たな酸化ストレスの指標として赤血球膜の過酸化脂質に注目した。赤血球膜には脂質があり、酸化ストレスつまり活性酸素などにより酸化刺激をうけて過酸化脂質へと変化する。つまり酸化ストレスレベルに比例して、赤血球の酸化物質が増加し、その量に応じて蛍光強度が高くなるはずである。この仮説を証明するために、まず赤血球に過酸化水素(H_2O_2)を添加し、人工的に酸化刺激した赤血球を調製した。この赤血球にDCFH-DAを添加し、フローサイトメトリーにて蛍光強度を測定したところ、過酸化水素0.2mMまで陽性率は濃度依存性に上昇した。次に本法の特異性を確認するために、すでに確立されている方法であるHPLC法との相関を検討した。その結果、実際に人工的に酸化刺激した赤血球の赤血球膜において過酸化脂質が増加していることがHPLC法にても確認され、本法の結果との相関が認められた。この結果から本法の特異性が確認された。今後、臨床疾患における赤血球の過酸化脂質の測定に十分な感度を有するか検討が必要である。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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