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2002 Fiscal Year Annual Research Report

中途障害者が障害を受け容れる意味と生活の再構築に向けたケアリングのモデル開発

Research Project

Project/Area Number 14657656
Research InstitutionFukushima Medical University

Principal Investigator

粟生田 友子  福島県立医科大学, 看護学部, 助教授 (50150909)

Keywords障害受容 / 心理社会的適応 / 障害 / ケアリング / 看護介入
Research Abstract

本年度は、研究課題の中心概念の一つである「人生途中で障害を受傷するという体験における心理的状態」を表す概念の開発をすすめた。方法は、文献検討と臨床での検証との2方向から考え、今年度はとくに国内外の文献の検討によりこの分野での研究動向を明確にした。以下に概念開発過程で明確化されてきた点をまとめる。
1.歴史的にさかのぼると、1940年代よりacceptance of disabilityというキーワードで研究されているものが心理的状態を表す最も明確なキーワードであった。しかし、この年代の文献検索はコンピューター検索では限界があるため、1980年代以降の文献をCINAHL、MEDLINE、医学中央雑誌を中心に探し、研究の関心にとくに近いと思われたCINAHLでの検索でヒットした文献55件全件を検討し、さらに総説文献を中心に過去の文献にさかのぼり、約100件の文献検討を行っていった。
2.その結果、acceptance of disabilityの概念は、米国を中心に発展し、1980年代までは受容の段階理論と概念の構成概念を扱う研究とに分類でき、前者はさらに2つの理論背景に分類できた。1980年代以降は、adjustment、adaptation、あるいはreactionといったワードを含む心理社会的な用語に発展していっていると分析できた。
3.日本での発展の仕方は特異的であり、明確な概念定義がないことや段階理論を用いた事例研究が顕著に多かった。
4.概念の属性はいくつか抽出できたが、不十分であった。
それらを踏まえ、現在臨床での看護の現象と概念の属性を検証するよう進めている。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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