2003 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病とともに生きる女性患者のセルフケア行動についての意思決定と実行に関する要因
Project/Area Number |
14657659
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
池田 清子 神戸市看護大学, 講師 (60224755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神徳 和子 神戸市看護大学, 助手 (80347541)
福田 和明 神戸市看護大学, 助手 (40347539)
荒川 靖子 神戸市看護大学, 教授 (50167996)
鷲田 万帆(政岡 万帆) 神戸市看護大学, 助手 (50364055)
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Keywords | 糖尿病 / ジェンダー / セルフケア行動 |
Research Abstract |
平成15年度は本調査を開始し、現在もデータ収集中である。調査方法の概要は、以下のとおりである。 データ収集場所:K市500床以上の2つの中規模病院 データ収集期間:平成15年11月〜平成16年5月 対象:対象の条件は、(1)糖尿病の罹病期間が5年以上、(2)HbA_<1c>6.9%以下であること、の2つの条件を満たすものとする。女性20名程度、対照群として男性20名程度。 面接内容:(1)セルフケア行動の手がかり、(2)セルフケア行動の意思決定、(3)セルフケア行動を実行するうえでの工夫や障害、(4)セルフケア行動をサポートしてくれる人の有無と内容(5)血糖コントロールがうまくいく理由 *半構成的面接調査の内容については、2,3名のデータ分析から質問の文言の修正や、新たな質問項目の追加などの修正を行っている。 データは対象の許可を得てテープレコーダーに録音したものを逐語録として起こし、何度も繰り返し読む。次に1事例ごとに面接内容にそって分析し、最終的に女性群、男性群ごとに結果をまとめる。現在、15名程度のデータを分析している段階である。これまでのところ、女性は夫に糖尿病に関するサポートを期待していないこと、セルフケア行動の手がかりに数値的データを使う人は男性に比べ少ないこと、娘の存在が協力的な場合と負担になる場合がある、民間療法や信仰する人の助言などをセルフケア行動の拠り所としていることなどが明らかになった。 平成16年度は、データ収集と分析をさらに進め報告書の作成と、その成果を日本糖尿病教育・看護学学会あるいはICN学会の発表に応募する予定である。
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