2002 Fiscal Year Annual Research Report
周産期遺伝相談で利用者の意思決定を支えるリソースを用いた対話型支援の開発と評価
Project/Area Number |
14657666
|
Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
有森 直子 聖路加看護大学, 看護学部, 講師 (90218975)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 明子 聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (60255958)
堀内 成子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (70157056)
|
Keywords | 周産期 / 遺伝 / 意思決定支援 / 看護 / 実験研究 |
Research Abstract |
本年度は、周産期遺伝相談における意思決定を支える対話型支援の開発と評価の初年度にあたる。次年度の調査にむけてのリソースとしてのリーフレットの作成と評価方法の検討が重要なテーマであった。 1 周産期遺伝相談で利用者の意思決定を支えるリソースの開発:妊産婦にむけての意思決定を支えるリソースは、国内には見られなかったため、すでに海外において開発されているパンフレットの収集を行い、その翻訳を終了した。今後実用化にむけて内容の吟味とレイアウトの検討に入る。さらに、このリソースを用いた実験研究において、介入の質を均質化するために専門職むけのプロトコールを併せて作成する必要性が明らかとなった。 2 研究者のスキルアップ:次年度の実験研究における介入のために、研究者は実際の遺伝相談の場に同席した。(30週間30日、延べ80名の相談に同席)その他、国内国外の遺伝カウンセリング、遺伝看護、遺伝医療のセミナー、研修会に参加した。特に、研究者が事務局を務める日本遺伝看護研究会においては、学習会に遺伝相談の場面におけるロールプレイを積極的に取り入れる試みを行った。 3 評価の指標の吟味:実験研究のアウトカムの指標は、本研究の根幹となるものである。研究デザインについて、量的研究のアドバイザーとしてUCSF Dr.Folzemerからのコンサルテーションをうけて修正した。文献検討より、COCHRANE LIBRARYにおいて"Decision Aids"についてのレビューから、アウトカムの指標を4つ(1)知識、(2)現実的認知、(3)葛藤、(4)意思決定への参加度とした。現在、質問紙の検討に入っている。次年度は、リソースの改善を早急に行い、6月よりデータ収集に入る予定である。
|