• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2003 Fiscal Year Annual Research Report

欧州における東アジア伝統医学の受容と伝播に関する基礎的研究

Research Project

Project/Area Number 14658002
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

東郷 俊宏  京都大学, 人文科学研究所, 助手 (30303902)

KeywordsCarl Peter Thunberg / 伝統医学 / 鍼灸 / ハンセン氏病 / Erwin von Bealtz
Research Abstract

二年目に当たる本年度は、一年目に蒐集した資料群に加えて、江戸期にオランダ商館医として来日したスウェーデン人医師、Carl Peter Thunbergの著述にかかる日本伝統医学、博物学関連資料の調査、蒐集を行い、これらを整理するとともに、スウェーデン ウプサラ大学に所蔵されるThunberg関連資料についても若干の知見を得た。来年度はかかる調査結果を基に、ウプサラ大学へ調査に赴き、Thunbergが日本で得た伝統医学知識をどのように評価し、本国における教育活動の中で学生達に知らせてきたかを具体的に追求していく。
また19世紀後半、お抱え外国人医師として東京帝国大学にて教鞭を執っていたドイツ人医師、Erwin von Bealtzが日本の草津温泉にて撮影した写真の中に、ハンセン氏病患者に対する灸治療を行っていたことを示すものがあり、ドイツ、シュットガルトのリンデン博物館より同写真を入手し、その分析を行った。同写真は近代初期まで、民間医療の一環として、ハンセン氏病患者に対して、灸治を行っていたことを示す貴重な資料であり、かつベルツがかかる治療法に対して多大な関心を寄せていたことを示すものである。来年度はこれをふまえて、ドイツの医学雑誌においてベルツがどのように日本の伝統医学を紹介していたかを調査研究する予定である。
フランスにおける東アジア伝統医学の伝播状況については、本年度はわずかな知見しか得ていないが、来年度はパリ大学医学部に所蔵される鍼灸模型について調査を行う予定である。

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi