2002 Fiscal Year Annual Research Report
動物の鳴き声とその行動の組からの帰納的学習による動物の鳴き声の言語への変換
Project/Area Number |
14658097
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
荒木 健治 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50202742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹岡 久行 旭川工業高等専門学校, 電気工学科, 講師 (30333272)
広重 真人 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00241357)
栃内 香次 北海学園大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (50001178)
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Keywords | 帰納的学習 / 動物 / 行動 / 変換 / 鳴き声 / 質問 / 応答 / 画像 |
Research Abstract |
本年度は実験対象動物の観察結果より対象動物を猫及び犬の2種類に絞り,動物の音声とその行動の組のデータを大量に収集した.データの収集方法としてはビデオカメラによって動物と飼い主の行動と音声を録画し,その中から音声と行動の対応しているものを切り出すことにより行なった.また,試作システムの作成を行なった.最初にシミュレーション実験を行なうためのユーザとのインタフェース部分の改良を行なった.第1版の実験システムでは動物の行動データをリアルタイムにセンサーなどを用いて入力することが困難であるため,システムの提示画面に「近づく,尻尾を振る」などの行動を入力するためのメニューボタンを作成した.この実験システムではユーザが動物の行動を見てその様子を入力することになる.また本システムではユーザの発話も動物の応答音声を推定する上での重要な要素になると考え,この部分も音声認識により取り込み入力データとして用いている.すなわち,「お腹が空いたかい?」ということを尋ねたということはこの質問に即した応答,例えば「いいえ,空いていません.」などの応答が行なわれるはずであると推定して応答文を生成するということである.この実験結果により本システムが実現可能であることが確認された.次いで,動物の行動をシステムがビデオカメラより画像として取り込み,画像を処理することにより動物の行動情報をリアルタイムに自動的に取得し動作する第2版の実験システムを作成した.このシステムは動画像中より時間的に隣り合う2つの静止画像の差異部分を抽出することにより動物の顔の向き,尻尾を降っているかどうか,ユーザから遠いのか近いのかなどの情報を収集する.また,鳴き声を入手し,分析する.来年度,この第2版の実験システムを用いて本システムの使い勝手,精度などの定量的な評価を行い,さらなる改善を行なう予定である.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 松原 雅文: "帰納的学習を用いた携帯端末向け機械翻訳手法"電子情報通信学会論文誌 D-II. J86-D-II・1. 98-110 (2003)
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[Publications] 越前谷 博: "翻訳例に基づく再帰チェーンリンク型学習による機械翻訳手法"電子情報通信学会論文誌 D-II. J85II・12. 1840-1852 (2002)
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[Publications] Masafumi Matsuhara: "Effectiveness for Machine Translation Method Using Inductive Leaning on Number Representation"AI 2002 : Advances in Artificial Intelligence, Lecture Note in Artificial Intelligence 2557. 648-659 (2002)
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[Publications] Hiroshi Echizen-ya: "Study of Practical Effectiveness for Machine Translation Using Recursive Chain-link-type Learning"Proceedings of the 19th International Conference on Computational Linguistics. 246-252 (2002)
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[Publications] Koji Murakami: "Evaluation of Direct Speech Translation Method Using Inductive Leaning for Conversations in the Travel Domain"Proceedings of ACL-02 Workshop on Speech-to Speech Translation. 45-52 (2002)
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[Publications] 前田 宏幸: "帰納的学習によるペットを対象とした対話処理手法の提案"情報処理学会第65回全国大会講演論文集. (発表予定). (2003)