2004 Fiscal Year Annual Research Report
資源消費度および物質循環達成度の評価に用いる工学パラメータのデータベース設計研究
Project/Area Number |
14658168
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
亀屋 隆志 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 助教授 (70262467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦野 紘平 国立大学法人横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (60018009)
小林 剛 国立大学法人横浜国立大学, 安心・安全の科学研究教育センター, 助手 (60293172)
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Keywords | 家庭用製品 / マスフロー解析 / 資源消費 / 物質循環 / 使用済み発生重量 / 保有重量 / 購入重量 / 平均使用年数 |
Research Abstract |
本研究では、資源消費・物質循環に関わる(1)影響度データおよび(2)物質量データを収集し、その信頼度や有用性を解析することにより、データベース化の基本設計法を検討する。(1)物質フローを資源サイドおよび廃棄サイドの両面からみた際の資源循環インパクトについて基本データ化することとした。(2)物質別消費量、対象物質を包含する製品等の種類と量やその含有量などを基本データ化することとした。また、集約された複雑なデータを資源循環対策に戦略的に活用できる、市民、事業者、行政にわかりやすい情報発信の方法を検討し、物質循環達成に向けた意識と認識を向上させるためのツールの開発を目的とした。 まず、前年度までに作成したデータベースのプロトタイプの改良をはかり、(1)家電製品を中心とした身の回りの主要製品における資源循環インパクトの大きな製品についての製品重量や素材j有料の原単位量の推計や測定を行って、物質フローチャートを作成した。また、(2)家庭内のさまざまな生活関連製品について、現状の統計情報の整備状況を調べ、調査・推計が可能と考えられる範囲の情報収集と整理を行った。 次に、得られたデータベースを使って、(3)物質循環量の増大に大きい物質(製品)/小さな物質(製品)の抽出と解析を行い、(4)資源の消費規模や物質循環の実現度を比較・評価して、対策優先度を評価した。 最後に、継続的な情報の収集および更新の方法を整理し、また、わかりやすい情報発信の手法を検討するとともに、資源消費・物質循環に係る政策課題や研究課題を整理した。
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