2002 Fiscal Year Annual Research Report
次世代の家族に適した小規模住宅の空間計画-個人を単位とする都市型住宅の調査研究-
Project/Area Number |
14701014
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
橋本 都子 千葉工業大学, 工学部, 助教授 (50297983)
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Keywords | 単身居住 / 都市居住 / 集合住宅 / 居住ユニット / ル・コルビジェ / 家族 |
Research Abstract |
住居・オフィス・店舗が混合する都市型集合住宅の典型事例として「駿河台の集合住宅ilusa」を中心に調査・研究を行った。入居者へのヒアリング結果の概要は次の通りである。1)間取りについて:壁で部屋を仕切らないilusaの間取りは使い方の自由度の高さから住居・事務所利用者ともに非常に評価は高く「広々として気持ちがいい」「部屋全体が広く見える」という意見が多かった。2)建物外観について:住宅特有の生活感を感じさせないilusaのカーテンウォールの外観は、住居・事務所利用者ともに評価が高い。特に事務所利用者にとって建物の外観デザインはそのまま会社イメージにつながるという点で非常に重視されていた。3)室内の設備について:広さの割に充実した設備(台所ガス3口、乾燥機付浴室など)は一見事務所には必要ないと考えられるが実際はそうではなく、台所は「スタッフの交流を図るため定期的に料理を作る」、浴室は「遅くまで仕事をしたときに使いたい」などの要望も高い。4)玄関について:玄関が小さいという不満は特に事務所利用者から多く、傘立てと靴を置くと玄関が一杯になる状況であった。総論として集合住宅ilusaの事例調査を通して、千代田区における都心居住地としての可能性を見いだすことができた。また今後、都心の集合住宅を計画するにあたっては、住居としても、また事務所としても利用できるような可変性のある空間構成と間取りの自由度が求められること、生活空間としての最低限必要である「居住ユニット」について、ある程度明らかにすることができた。 さらに本研究の一環として、近代における都市型小規模住宅の設計者として挙げられる建築家ル・コルビジェが設計した一連の住宅作品について文献調査を行った。容積と開口部との関係を数値的視点「開口比率」より検討して、歴史的変遷とその傾向を明らかにした。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 木原良太, 市川夏子, 橋本都子: "「ワンルーム型」住居における家具配置と生活行為の実態調査-都市と住居に求められる生活機能と役割に関する研究(その3)-"日本建築学会学術講演梗概集. E-2分冊. 471 (2002)
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[Publications] 橋本都子, 木原良太, 市川夏子: "「ワンルーム型」住居の家具配置と生活領域-都市と住居に求められる生活機能と役割に関する研究(その4)-"日本建築学会学術講演梗概集. E-2分冊. 473 (2002)
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[Publications] 橋本都子, 高橋鷹志: "都市単身居住者における行動場面の多様性-都市住居の機能と役割の再考-"人間-環境学会. (2002)
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[Publications] HASHIMOTO K., TAKAHASHI T.: "The Characteristics of "Urban Dwelling" Based on the Behavior Setting of Single Residents"17^<th> Conference of the International Association for People-Environment Studies. 425 (2002)