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2004 Fiscal Year Annual Research Report

環境負荷の極小化を目的とした電子付着性ガスを微量混合した新絶縁媒体ガスの研究

Research Project

Project/Area Number 14702032
Research InstitutionKyushu Institute of Technology

Principal Investigator

大塚 信也  九州工業大学, 工学部, 助手 (60315158)

KeywordsSF6代替絶縁ガス / ガス絶縁 / 部分放電 / 発光スペクトル / 時間分解測定 / 混合ガス / ストリークイメージ / 地球温暖化
Research Abstract

SF_6ガスは優れた絶縁・遮断特性を有し、機器のコンパクト化・高信頼性化に大きく貢献するため、高電圧ガス絶縁電力機器の主絶縁媒体として広く導入されている。一方、SF_6ガスは温室効果ガスであるため地球温暖化防止の観点から、大気への漏洩と共に使用量の削減が要請されている。本研究では、これまでの研究で明らかにしてきた電子付着性ガスを微量混合することでSF_6/N_2混合ガスの絶縁破壊電圧が劇的に上昇したメカニズムを明らかにし、環境負荷を極小化するような最適なガス種・混合割合を理論的に導出すること、及び絶縁破壊の前駆現象である部分放電現象を電気・光学的に同期計測することで混合ガス中の放電進展機構や絶縁破壊機構を詳細に検討した。その結果、以下の知見を得ることができた。
(1)nsオーダの時間分解能で、放電の電流パルスと発光強度の時間変化および発光進展のストリークイメージとその測定時間内の積算イメージを同期して同時に測定できる装置を構築した。同装置により、連続する多数の放電パルスの一発一発の電気・光学的情報を取得でき、またその各発光を時間分解分光できるようになったため、放電進展のガス種や放電形態の同定が可能となった。
(2)不平等電界下でのSF_6やPFC混合ガス、あるいはCO_2ガスの破壊機構並びに破壊に至るまでの部分放電現象を(1)の装置を用い詳細に明らかにすることができた。本実験条件では、10%SF_6使用時には30%N_2、_60%CO_2混合時が最適であり(50%SF_6では49%N_2、1%CO_2混合)、そのような3種混合ガスの部分放電時系列特性は、規格化するとSF_6やSF_6/N_2混合ガスともほぼ同様であることがわかった。また、破壊に寄与する部分放電を明らかにした。
(3)CF_4、C_2F_6、C_3F_8、CO_2、N_2、H_2O、O_2、Ar、Xeガスを対象に、遺伝アルゴリズムを用い実効電離係数がゼロとなる電界(臨界電界)が最大となる混合ガス種を検討した結果、2.2%CF_4/73.6%C_3F_8/24.2%N_2混合ガスという理論結果を得た。

  • Research Products

    (4 results)

All 2004

All Journal Article (4 results)

  • [Journal Article] Examination of Partial Discharge Characteristics by Discharge Light Emission in CO_2 and SF_6 Gases2004

    • Author(s)
      K.Kiyama
    • Journal Title

      Proc.of 12^<th>Asian Conference on Electrical Discharge

      Pages: 265-268

  • [Journal Article] Search of Optimum Gas Mixture Ration as Gas Insulating Medium by Genetic Algorithm2004

    • Author(s)
      M.Cho
    • Journal Title

      IEEE Transactions on Dielectrics and Electrical Insulation Vol.11, No.2

      Pages: 334-347

  • [Journal Article] 電圧印加方法の違いによるCO_2ガス中の部分放電発生条件に基づく絶縁破壊機構の検討2004

    • Author(s)
      木山和治
    • Journal Title

      平成16年度電気関係学会九州支部連合大会

      Pages: 94

  • [Journal Article] 不平等電界下におけるCO_2ガス中絶縁破壊電圧のコンディショニング効果とインパルス比2004

    • Author(s)
      大塚信也
    • Journal Title

      平成16年 電気学会電力エネルギー部門大会 論文集

      Pages: 34-1-34-2

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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