2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14704021
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
三輪 佳宏 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (70263845)
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Keywords | 可視化技術 / 蛋白質間相互作用 / DsRed / フローサイトメトリー |
Research Abstract |
当初予定していた 1)開発した安定型RFPのin vivoへの応用、2)RFPを応用した蛋白質間相互作用可視化技術の開発、の2つのテーマに関して、 1)いくつかの共同研究により、単純にTD-DsRedをマウス細胞に発現させると細胞毒性が見られる場合も存在することが明らかとなった。その原因として、TD-DsRed蛋白質の凝集が考えられたので、蛋白質凝集を防ぎつつ、同程度の蛍光強度や波長特性を維持した変異体の作成を進行中である。 2)蛋白質間相互作用を可視化するためのモデル系として取り上げた、転写因子であるNF-kBとRUNXにおいて、1)フローサイトメトリーを用いた定量的な計測により、蛋白質間相互作用を赤い蛍光として検出するシステムの構築に成功した。2)蛍光顕微鏡を用いた細胞内動態の観察によって、細胞内に単量体のままのタンパク質とヘテロ2量体化したタンパク質が混在するときに、ヘテロ2量体のみの細胞内局在を赤い蛍光によって検出することを可能にできた。多くのタンパク質において、他のタンパク質との相互作用により細胞内局在が変化し、そのことが機能上非常に重要であることを考えると、幅広い追うようが期待できる。また、多くの遺伝子に応用するための、一連のベクターシリーズを完成させることができた。
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Research Products
(1 results)