2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14704021
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
三輪 佳宏 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (70263845)
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Keywords | 蛍光 / 可視化 / タンパク質 / 相互作用 |
Research Abstract |
本年度の主要な3つの研究計画である、1)DsRed変異体の作成による検出系の高感度化およびマルチカラー化、2)様々な蛋白質への系統的な応用、3)in vivoへの応用、のうち、1)については、予定した技術開発目標を完全に達成することができた。第1の成果として、相互作用を起こしていない状況下でのバックグラウンドレベルでの蛍光を検出限界以下にできる変異体の開発に成功したため、従来の方法よりも極めて高感度に相互作用を検出できるようになった。第2の成果として、異なる波長特性を持ちながら野生型と同様に相互作用検出に使用できるカラー変異の作成にも成功し、従来の赤い蛍光に加えて、緑の蛍光としてもタンパク質間相互作用の検出が可能となり、マルチカラー化に成功した。2)については、転写因子への応用に関して新たに3種類の相互作用の可視化に成功し、さらに10種類以上の転写因子への応用が進行中である。中でもbZip因子群に属するjun-Fosファミリーに関しては、1)の成果であるマルチカラーシステムの応用にも成功し、複数のタンパク質間でのオルタナティブな相互作用の可視化にも成功した。また膜タンパク質の相互作用解析に関しては、野生型DsRedが4量体を形成するのに対し、2量体までしか形成しないが同様に相互作用解析に用いることができる変異体の開発を進め、とりあえず検出は可能になったが、バックグラウンドレベルの蛍光が高いため、更なる改良を進めている。もう一つのテーマであったin vivoへの応用に関しては、上記の成果を踏まえた後に着手したため、現在も作成が進行中である。
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Research Products
(1 results)