2002 Fiscal Year Annual Research Report
破歯細胞形成におけるRANK・RANKLの発現とOPGの抑制効果に関する研究
Project/Area Number |
14704051
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
渡邊 淳一 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (80313550)
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Keywords | 破歯細胞 / RANK / RANKL / OPG / 乳歯 / 歯根膜細胞 / 破歯細胞形成 / 歯根吸収 |
Research Abstract |
OPG(osteoprotegerin)/OCIF(osteoclastogenesis inhibitory factor)の生体内投与実験を行い、破歯細胞形成および破骨細胞形成抑制効果ならび成長期の骨化部位への影響を検討した。その結果、破歯細胞形成および破骨細胞形成に対して抑制効果が認められる組織学的所見を得るが、例数を増やし更なる検討を加える予定である。 次年度の検索課題である『再植実験におけるOPG(OCIF)添加溶液の有効性についての検討』の予備実験のために、ウサギの乳歯を含む歯槽骨とヒト抜去乳歯を用いて、破歯細胞ならびその周囲組織におけるRANK(receptor activator of nuclear factor-kappaB)とRANKL(receptor for receptor activator of nuclear factor-kappaB ligand)/ODF(osteoclast differentiation factor)の免疫組織化学的検索を行った。 免疫組織化学の結果、RANKは、破歯細胞と思われる多核の細胞や前破歯細胞と思われる単核細胞に非常に強い免疫反応が認められた。連続切片を用いたTRAPase(酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ)による酵素組織化学でも、RANKの強い免疫反応が認められた部位に一致して、TRAPase活性が観察された。今後は、例数を増やして安定した結果が得られる様に、実験を遂行する予定である。 一方RANKLでは、破歯細胞と思われる多核の細胞に近接した歯根膜細胞や身分化間葉系細胞と思われる複数の単核細胞に非常に強い免疫反応が観察された。今後は、例数を増やして安定した結果が得られる様に、実験を遂行する予定である。
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