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2002 Fiscal Year Annual Research Report

放射線による組織傷害とその後の組織修復への糖鎖認識分子MGL1/2の関与

Research Project

Project/Area Number 14704055
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

築地 信  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (90302611)

Keywords胎児の発生 / アポトーシス / マクロファージ / Cタイプレクチン / MGL / 放射線 / 催奇形成 / 遺伝子欠損マウス
Research Abstract

胎児の正常発生過程におけるアポトーシスを起こした細胞の認識・排除機構にマクロファージがどの様に関与するかを検討することを考え、放射線による胎児の催奇形性に着目し、本研究を計画した。マクロファージが用いる認識分子の一つとしてガラクトースとN-アセチルガラクトサミンに結合するCタイプレクチン分子(MGL)に注目している。現在までに、妊娠マウスに放射線を照射することで誘導される胎児内のアポトーシスを起こした細胞の周囲にmMGL陽性細胞が集積していること、標識リコンビナントmMGLが切片上のアポトーシス小体に結合することが明らかになっている。胎児発生初期の放射線の催奇形性へのMGLの関与を検討した。Mgl+/-マウスを掛け合わせプラグを確認し妊娠10.5dpcにX線を全身照射し、36時間後に胎児を摘出し凍結切片を作製し、免疫組織学的解析を行った。TUNEL法にてアポトーシスを、抗体染色によってMGLを、標識リコンビナントMGLによって結合部位の検出を行った。ホモ欠損マウスにおいてMGL陽性細胞は消失していた。それに伴ってTUNEL法によって検出されるアポトーシスを起こした細胞数の増加が観察された。標識リコンビナントMGLの結合様式にはMGL遺伝子の欠損は影響がないことが確認された。ゆえにアポトーシスを起こした細胞の処理にMGLが関与していることが示唆された。
本年度は新たにクローニングされた、mMGL2の欠損マウスの作製を行った。マウスゲノムライブラリーよりmMGL2のすべてのエクソンをコードするクローンを得、塩基配列を決定しターゲッティングベクターを設計した。相同組み換え体ES細胞をセレクションし、ブラストシストに注入することでキメラマウスを作成中である。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Publications (3 results)

  • [Publications] Higashi, N.: "The Macrophage C-type lectin specific for Gal/GalNAC is an endocytic receptor expressed on monocyte-derived immature dendritic cells"Journal of Biological Chemistry. 277(23). 20686-20693 (2002)

  • [Publications] Tsuiji, M.: "Molecular cloning and characterization of a novel mouse macrophage C-type lectin, mMGL2, which has a distinct carbohydrate specificity from mMGL1"Journal of Biological Chemistry. 277(32). 28892-28901 (2002)

  • [Publications] Denda-Nagai, K.: "Macrophage C-type lectin on bone inarrow-derived immature dendritic cells is involved in the internalization of glycosylated antigens"Glycobiology. 12(7). 443-450 (2002)

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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