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2002 Fiscal Year Annual Research Report

フローベルガーがバッハ等後世の作曲家達に与えた影響力を伝承経路の観点から量る-最近ドレスデンで発見されたフルーベルガー作品の写譜を中心に

Research Project

Project/Area Number 14710022
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

石井 明  慶應義塾大学, 経済学部, 助教授 (00317273)

Keywordsフローベルガー / 鍵盤音楽 / バロック音楽 / ウィーン / ドレスデン / 17世紀の音楽
Research Abstract

平成14年度の研究の要は、最近ドレスデンで発見された、フローベルガーの死後間もなくである1675年にストラスブルグで複写された写本(Dresden, Sachsischen Landesbibliothek Staats-und Universitatsbibliothek, Mus.1-T-595)の検証であったが、平成14年夏に起こった、ヨーロッパに多大の被害をもたらした大洪水によりドレスデンは大きなダメージを受けた。そこで今年度はその土地へ赴くことが困難と判断し、そこでの調査を来年度へ延期した。代わりに、来年度に訪問を予定していたパリ国立図書館において、BAUYN(Paris, Bibliotheque Nationale, Ms.Res.Vm7 674/675)とStoos(Paris, Bibliotheque Nationale, Ms.Vm7 1818)の検証を行った。また、今年度の計画に沿って、ウィーン国立図書館において、フローベルガーの自筆本3冊(Vienna, Osterreichische Nationalbibliothek, Musiksammlung, Ms.18706, Ms.18707,and Ms.16560C)とGRIMM(Ibid.,Cod.16798)の検証も行った。これらの調査により、フローベルガー自身を含むそれぞれの写譜師による誤記と彼らによるそれらの修正を確認することができた。また、写本の製本方法や紙に含まれている透かしも確認することができた。このような情報は、マイクロフィルムによるコピーやファクシミリ版では観察することができない。そしてこのような情報は、フローベルガー作品を伝えている写本間の関係を考察するときや、それぞれの写本の生い立ちを理解するには不可欠なものである。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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