2002 Fiscal Year Annual Research Report
自動車運転者の車間距離保持特性の解明、及び適正な車間距離教示システムの開発
Project/Area Number |
14710046
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松木 裕二 九州大学, システム情報科学研究院, 助手 (00315128)
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Keywords | 自動車事故 / ドライビングシミュレータ / 車間距離 / 運転挙動 / ITS / 反応時間 |
Research Abstract |
今年度の研究実績は以下の通りである。 1.運転挙動測定用ドライビングシミュレータを開発した.このドライビングシミュレータはパーソナルコンピュータ上で動作するように設計されており,ノート型パーソナルコンピュータと市販のステアリングホイール・ペダルの入力装置があれば,研究室外でも測定が可能となっている.被検者にこのドライビングシミュレータを運転させることによって,被検者の車間距離保持特性,認知・反応時間特性,一時停止挙動などを記録・解析することが可能である. 2.運転者の認知・反応時間と車間距離保持特性の関係について基礎実験を行った.この実験は,当研究室所有の実験用車両を用いて行った.その結果,被験者が普段運転するときの車間時間(車間距離を速度で割ったもの)は,その被験者の認知・反応時間の平均値と相関があることが分かった.また,多くの運転者が不十分な車間距離で走行していることも明らかになった. 3.運転者の覚醒水準とブレーキ反応特性の関係についての基礎実験を行った.この実験は1で開発したドライビングシミュレータを実験用に改良しておこなった.運転者の覚醒水準が低下したときに行うブレーキ操作と,車間距離の関係を調べた結果,運転者の覚醒水準に伴ってTTC(Time-to-Collision)の値が小さくなることが分かった.来年度は,実車を用いてこの結果を検証し,運転者にその情報をリアルタイムに提示する方法について検討する.
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