2002 Fiscal Year Annual Research Report
外食・買い物場面での家族の相互作用に関する生態心理学的研究
Project/Area Number |
14710081
|
Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
小島 康生 中京大学, 心理学部, 助教授 (40322169)
|
Keywords | 外食 / 家族 / 母親 / 父親 / 第1子 / 第2子 / 生態学的研究 / 観察 |
Research Abstract |
付近のファミリーレストラン等に研究の目的や手続きを説明し,本研究への協力を呼びかけた。またいっぽうで,研究への参加者を募るために,保健所でおこなわれる3ヵ月検診,1歳6ヵ月検診を受診した方に質問紙を配布し,基本的な情報を得たのちに,観察調査への参加を呼びかけた。同様に,付近の幼稚園,保育園にも協力を依頼し,園児の保護者にむけて同じ手続きで調査への参加を呼びかけた。最終的には,500家族あまりの方に参加を呼びかけたのだが,うち研究に参加することに了承いただいたのは約30家族であった。現在,これらの方々のお宅に家庭訪問をおこない,改めて,研究の概要を説明し日程を調整のうえ,観察データの収集に入ったところである。観察記録については,データがいまだ十分でなく解析もわずかしか終えていないが,質問紙調査の結果については解析がかなりすすんでおり,本年3月におこなわれる日本発達心理学会にて結果を報告する予定である。かいつまんで結果を述べると,子どもをつれて外食をする頻度は,子どもの人数と反比例の関係にあること,また子どもが2人以上いる場合には,食事をする場所がかなり限られることがわかった。また,自由記述により子ども連れの外食で何に困るかを尋ねたところ,「騒ぐ」,「大声を出す」といった子どもの行動に触れる者が多かったのと同時に,店の設備やメニューに言及されたものも多く,これらが子連れでの外食のしにくさを生むという構造が明らかになった。現在も収集中の観察データとこれらの質問紙データとを照合する作業をこれからおこなう予定である。
|