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2002 Fiscal Year Annual Research Report

大学生における自己成長および抑うつ予防プログラム開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 14710095
Research InstitutionOtsuma Women's University

Principal Investigator

坂本 真士  大妻女子大学, 人間関係学部, 講師 (20316912)

Keywords予防介入 / 抑うつ / 大学生 / グループワーク / メンタルヘルス / 縦断研究
Research Abstract

申請者は,昨年度個人(大学生)を対象に認知療法的な心理教育プログラムを実施した。このプログラムを実施した実感および,参加者からの聞き取りによって,そのプログラム内で実施したグループワーク的な取り組みが抑うつの予防や自己理解に効果的であることが示唆された。そこで今年度は,集団療法的な視点をとりいれたグループワークを行い,その効果を調べることにした。
プログラムへの参加者は,本学社会心理学専攻の3年生9名であった。心理的に不安定な学生の参加は望ましくないことから,グループワークへの参加については,申請者らが事前に審査し,可能と思われるもののみ参加させた。5月2日を初回とし,ほぼ毎週決まった時間に,1回90分のグループワークを本学内のビデオ撮影機材のある施設にて実施した(計12回)。なお,グループワークの効果を見るために,初回,第2回,最終回には抑うつ尺度を含むいくつかの心理尺度を実施した。グループワークの様子は,参加者の同意を得て,撮影・録音した。参加者同士の自発的な相互作用を見るため,当初,facilitatorはなるべくグループワークに関与しないようにしたが,セッションが進んでいくうちに事態に応じて全体の流れのまとめや発話の促進などを行った。
詳しい経過については現在ビデオやMDの内容を分析しているが,大体の傾向は以下の通りであった。(1)最初から深いレベルでの相互作用はなく,当たり障りのないテーマや自分と関係のないテーマに終始していた。(2)回が進んでいく間に,ある参加者が普段話せないような内容を開示したのをきっかけに,自分のことを話せるようになっていった。(3)facilitator役の教員の存在やビデオ機材の存在は,グループ成員の相互作用を抑制したという参加者からの報告があった。(4)身体的な不調を除き,グループワークへの欠席はほとんどなかった。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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