2003 Fiscal Year Annual Research Report
日・米・独における「21世紀型市民性開発カリキュラム」の授業実践に関する比較研究
Project/Area Number |
14710190
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Research Institution | Aichi University of Education |
Principal Investigator |
久野 弘幸 愛知教育大学, 教育学部, 助手 (30325302)
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Keywords | ヨーロツパ教育 / カリキュラム開発 / 幼小連携 / 国際授業研究 / 生活科・総合的学習 / 事実教授 / 市民形成 / ドイツ |
Research Abstract |
平成15年度の研究においては、[A]カリキュラム設計に関する理論的研究(継続)、[B]日本とドイツにおける授業実践の記録と分析について、次の成果が得られた。 (1)理論的研究では、日本、ドイツの関連文献および実践報告集を収集し、文献による理論的研究を行った。日本、ドイツともにOECDによるPISA研究の影響を受けた学力論争が活発化し、市民性形成論としては近視眼的な論調が目立った。年度当初に予定していた米国に関する研究は、日本とドイツの調査、検討に予想以上に時間を要したため文献のリストアップに留まった。 (2)授業研究では、日本においては岡崎市立甲山中学校ならびに稲沢市立稲沢西中学校(ともに愛知県)を、ドイツにおいてはハンブルク市内の同等学年を対象とし、市民教育分野の学習を始める第一単元の授業実践を記録にまとめ、分析を始めた。ドイツの実践記録の収集には、T.Grammes教授(ハンブルク大学)の協力を得た。 (3)海外での調査研究は、オランダにおける国際市民教育・経済教育学会に参加し、世界レベルでの市民生開発カリキュラムの研究動向を探るとともに、ベルリンでの市民教育ワークショップにおいて日本の実践に関する報告を行った。アメリカでの調査は、当初John Cogan教授(ウィスコンシン大学)並びにCatherine Lewis教授(Mills大学)の協力を得て、米国における(2)と同等の実践記録を採取する予定であったが、日本とドイツの調査、検討に予想以上の時間を要したため展開できなかった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 久野弘幸: "生活科を結節点にした幼小連携カリキュラムについての考察"生活科・総合的学習研究. 第1号. 25-30 (2003)
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[Publications] 久野弘幸: "研究開発指定学校にみる幼小連携研究の現状と課題"愛知教育大学附属幼稚園研究紀要. 第32集. 75-84 (2003)
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[Publications] KUNO, Hiroyuki: "Sachunterricht and Unterrichtsforschung in Japan"Sozialwissenschaftlicher Sachunterricht. 133-149 (2003)
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[Publications] 久野弘幸: "ドイツ生活科(Sachunterricht)におけるカリキュラムと授業実践に関する研究II-「評価」に関する実態調査報告を中心に-"愛知教育大学研究報告. 第53輯. (2004)
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[Publications] 久野弘幸: "ヨーロッパ教育 歴史と展望"玉川大学出版部. 365 (2004)