フランスにおける指導力不足教員への対応―機能回復制度を中心に―

2002 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 14710209
• Research Institution: Takamatsu Junior College
• Principal Investigator: 松原 勝敏 高松短期大学, その他部局等, 助教授 (70243532)
• Keywords: 指導力不足教員 / 教員 / 指導力不足 / 配置転換 / 教職員人事

Research Abstract

平成14年度は、フランスにおける指導力不足教員のための機能回復制度について、その制度的な枠組みを理解するために、法制度及び制度の運用の概要について、まず国内において、文献資料の収集・分析を行った。
フランス本国における調査としては、平成15年3月20日から平成15年3月31日までフランスに滞在し、フランス国立教育研究所等で文献資料の調査を行った。
また、オルレアン大学区人事部のドミニク・コステル氏及びクレテイユ大学区人事部のシミュラ氏及びクレルク氏に対して、面接調査を行った。
特に、オルレアン大学区人事部においては、指導力不足教員に対する機能回復制度のみならず、人的資源の管理の在り方、オルレアン大学区及びフランス全土における、指導力不足教員による機能回復制度の運用実態やその問題点について聞き取り調査を行うとともに、制度の実態を把握するための統計資料を得ることができた。
また、機能回復制度を利用する教員の転職先としての国立遠隔教育センターの概要や指導力不足教員が教育職を離れて行政職へ転じるための方策等についても調査することができた。
これらの成果は、平成15年度に、研究発表を行う予定である。