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2003 Fiscal Year Annual Research Report

ゲルマン比較語学から見た中世英語のコンピュータ利用による文体論研究

Research Project

Project/Area Number 14710335
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

尾崎 久男  大阪大学, 言語文化部, 助教授 (60268381)

Keywords古期ゲルマン諸語 / 動作名詞 / frommen / tun / 古期高地ドイツ語 / agere / facere / gerere
Research Abstract

フランク王国のキリスト教改宗に始まり,カール大帝時代に迎える文芸復興に至るまで,ドイツではそれまでの異教文化とは異なるキリスト教文化が開花した。すると,当然その文化を理解するためには,外国語であるラテン語にどのようにして接してゆくかが問題となる。彼らは自国語による文学を,八世紀後半に成立したとされる『アプロガンス』のような単語辞典の助けを借りて,『ベネディクト規則集』や『ムルバーハの聖歌』のような行間注解を生み出して,さらに『イシドール』や『タチアーン』といった翻訳作品へと発展させていった。
今回の調査では,ラテン語動詞agere/facere/gerereがどのような古期高地ドイツ語と対応しているかを考察した。時代差がそれほど顕著でないため,通時的な見解を明確に述べることはできないが,比較的早くに成立したとされる『イシドール』ではtuonの代わりにfrummenが使用されているなどの結果が見られた。キリスト教文学という観点からすれば,今後はオトフリートやノトカーの著作の調査が不可欠になってくるし,同時に今回の調査結果を踏まえたうえで,キリスト教導入以前の韻文作品も調査しなければならない。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 尾崎久男: "古期高地ドイツ語翻訳作品における語彙選択について-ラテン語動詞agere, facere, gerereの訳語を中心に-"言語文化研究(大阪大学言語文化部). 30(印刷中). (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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