2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14710384
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
堀田 秀吾 立命館大学, 法学部, 助教授 (70330008)
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Keywords | 法と言語 / 言語と法 / 法言語学 |
Research Abstract |
2002年度は、当初より研究基盤整備の年としての位置付けだったが、予定通り、必要機器の購入、国内外の文献資料の購入、必要資料の収集、イギリス、バーミンガム大学での法言語学サマースクールへの参加を通しての基礎知識の獲得、次年度以降に予定している本格的研究の準備に費やした。また、さまざまな研究会に参加し、関連学会にも新たに入会した。サマースクール等で得た知識、資料は、早速積極的に授業にも取り入れ、研究目的の一つであった教育への応用にも役立つものとなった。また、まだ論文としては発表していないが、言語学者が証人となる際、及び言語分析を裁判に応用する際に関わってくる鑑定人、専門家証人の利用、及びその証拠力に関する法律的諸問題を日本とアメリカ合衆国で比較するため、専門家や文献を通じて情報の収集、研究を進めている。執筆活動としては、法と言語のリーディング・スカラーの一人であるジョージタウン大学Roger Shuy名誉教授からの進言により、昨年発刊された同教授の著書「Linguistic Battles in Trademark Disputes」の日本語への翻訳作業に現在取りかかっている。(発行元の出版者とは交渉が住んでいるが、日本側の出版社とは現在交渉中である。)翻訳作業を通じて得られた商標の言語学的分析に関する知識を生かし、日本における商標類否の判断基準の妥当性を言語学的に検証する調査も同時に行っている。来年度は、本年度行った調査、研究を発表することに努めたい。
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