2002 Fiscal Year Annual Research Report
NPM型改革に伴う自治体組織編成及び意思決定方式の変容に関する実証研究
Project/Area Number |
14720073
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
大杉 覚 東京都立大学, 法学部, 助教授 (70286904)
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Keywords | NPM / 行政改革 / 行政組織 / 人事制度 / システム改革 |
Research Abstract |
本年度の研究実績は次の3点に集約される. 第1に,NPM理論関係など既存の研究成果,とくに自治体組織・意思決定に関する諸研究をサーベイした上でアンケート調査票に盛り込むべき質問事項の内容に検討を進めた.なお,検討過程では,報告者を協力者として含む,先行して全国の自治体(都道府県・政令指定都市)について行ったアンケート調査を利用し,そのとりまとめと課題の析出を行った(調査結果の概要は,東京都『行政改革の潮流』で報告).また,個別の自治体職員(特に報告者の所属する東京都など)からアドバイスを受けつつ,研究の焦点を絞り自治体職員に対するアンケートとして実効性を確保するための方策を講じた.以上の成果から次年度の自治体職員アンケート試行のための準備作業終了の段階に達した. 第2に,複数の自治体にて人事担当者,行政管理担当者等を対象としたヒアリング調査を行い,急速に進展しつつある自治体レベルの諸改革の状況をフォローアップした.訪問先は,岩手県藤沢町,岩手県庁,大分県臼杵市役所,であり,このほかに報告者が参画する他の研究プロジェクトでも複数の自治体を訪れた.これらのヒアリングの成果は,NPM理論を含む改革をめぐる言説と実践的改革の現状とをリンクさせて理論的に整理した論稿として取りまとめ,報告時点(平成15年3月中旬)で出版準備中である. 第3に,米国,とくにワシントンD.C.と近郊のヴァージニア州自治体について現地にて自治体レベルでの行政改革に関する資料収集を行うとともに,米国における連邦政府改革についても研究を深め,後者の成果については論文「利益,公共精神とシステム改革」に取りまとめた.
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Research Products
(1 results)