2002 Fiscal Year Annual Research Report
研究開発組織における効果的な物理的作業環境と仮想的作業環境の研究
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14730100
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
妹尾 大 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助教授 (90303346)
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Keywords | 研究開発 / ナレッジマネジメント / ワークプレイス / イントラネット / ネットワーク |
Research Abstract |
この研究の初年度にあたり、それまで実施していた日本企業5社((株)富士通インフォソフトテクノロジ、東日本電信電話(株)富士ゼロックス(株)、三洋電機(株)、エーザイ(株)への訪問調査を継続して実施した。本年度の目的は、研究開発部門や企画部門などの知的集団作業をおこなうオフィスへのアクセス経路を維持強化すること、実際に作業環境を観察し仮説構築のための知見を収集すること、学会等に参加して他の研究の動向を把握すること、の3点であった。 第一の、オフィスへのアクセス経路の維持強化という目的は、訪問調査を継続し、特にイントラネット上の情報の過去ログにアクセスできるように、主要関係者との調整をおこなうことで達成された。 第二の、仮説構築のための知見収集という目的は、訪問調査や各種文献調査(経営学、建築学、オフィス環境、情報技術などに関連する文献)をおこなうことで達成された。なかでも大きな知見として挙げられるのは、物理的作業環境と仮想的作業環境の両方において、その変革は多くの組織で推進されているものの、その変革の評価方法(評価基準と測定方法を含む)が確立していないことである。物理的作業環境と仮想的作業環境の相互作用の解明という本研究の主目的を達成するためには、それぞれの作業環境における評価方法にポイントをおいて研究を進めていくことが重要であることが、明らかになった。 第三の、学会参加による研究動向の把握という目的は、カナダのモントリオールでおこなわれた国際会議、および韓国のソウルでおこなわれた国際会議に参加することで、達成された。 これらの、研究の途中成果を、国内の学会発表大会とワークショップ、セミナーで発表した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 妹尾 大: "状況論的アプローチによるソフトウェア開発の考察"日本認知科学会「教育環境のデザイン」研究分科会研究報告. 9・1. 1-6 (2002)
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[Publications] 妹尾 大: "部門の知識ビジョンを全社イントラネット上に公開することの効果"経営情報学会2002年春季全国研究発表大会予稿集. 116-119 (2002)
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[Publications] 妹尾 大: "知識創造企業と目標管理制度"経営情報学会2002年秋季全国研究発表大会予稿集. 128-131 (2002)