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2002 Fiscal Year Annual Research Report

企業活動に関連するリスクの種類と財務会計における対応

Research Project

Project/Area Number 14730130
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

川村 義則  早稲田大学, 商学部, 助教授 (60247244)

Keywordsリスク / 資産評価 / 現在価値 / 負債評価 / キャッシュ・フロー / 保守主義
Research Abstract

本年度においては、企業活動に伴うリスクのうち、最も基本的なデフォルトリスク(信用リスク)が負債の認識および測定にどのような影響を及ぼしているかという問題、発行企業側のビジネス・リスクをどのように負債の会計処理に反映させてきたかという問題について焦点を当てて研究を進めてきた。
発表論文「負債の定義と認識要件--近接諸概念との比較検討」では、負債の定義と認識要件について、わが国の会計基準はもとより、米国・英国の会計基準、国際会計基準を詳しく分析することによって、その本質的な要件を明らかにした。また。負債の近接諸概念である引当金の概念についても、検討を加え、将来の不確実性を計算に織り込んでいる点において引当金の概念に特徴が見られること、また。(本論文からさらに派生する問題として)引当金の認識と測定は、引当金を計上する企業側のビジネス・リスクと関連しており、収益認識に係る実現主義やのれんの会計処理の問題と密接な関係を有していることなどについて示唆を得た。
また。今後論文として取りまとめる予定であるが、負債の評価に対して、「企業にとっての価値」(value to the business)の考え方を適用することを検討している、とくに英国における研究成果をベースに、負債会計における統一的なフレームワークの構築に向けた研究の準備を進めている。具体的には、事業関連負債の評価と金融負債の評価の整合的な解釈、負債の時価評価の適用可能性などについて、研究を進めている。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 川村義則: "負債の定義と認識要件--近接諸概念との比較検討"会計. 163;1. 40-55 (2003)

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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