2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14740107
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小島 武夫 日本大学, 理工学部, 講師 (80307800)
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Keywords | 可積分系 / 可解格子模型 / 相関関数 / 楕円関数 |
Research Abstract |
昨年にひき続いて、バクスター8頂点模型をフュージョンさせることで得られるフュージョン8頂点模型の相関関数を考察した。これは、今野氏、Weston氏との共同研究。無限遠にIntertwining Vectorをつけ、Vertex-Face対応を用いることにより、Face型の模型に読みかえるという、Lashkevich-Pugaiによる方法をもとに考察した。8頂点模型のR-行列を単純にフュージョンさせてえられるより大きなR-行列は、YBEやUnitarityを満たすが、Crossing対称性を満たしていない。これをゲージ変換によりCrossing対称性を満たすようにできるのかを考察。2フュージョンの場合にはFateevの21頂点模型に変換されることを示した。また、Tail作用素などの作用素を、昨年、Feigin-Odesski代数の段階において積分表示を構成したが、さらに一歩進んで、積分表示を構成するさいに用いた原子の役割を果たす作用素のパラフェルミオンのResolutionによる構成を考察し、状態空間の式をレベルkにおいて証明した。作用素のゼロ・モード部分も決定した。現在、楕円モジュラスpが離散特殊値の場合に制限SOS模型に対応をつけることで、レベルk=1においてすら新しい積分表示を得て、Baxter-Kelland的な表示に変形しようと試みている。
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