2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14750081
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
齋藤 明徳 東京農工大学, 大学院・生物システム応用科学研究科, 助手 (10334476)
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Keywords | 5軸マシニングセンタ / ボールバー法 / キャリブレーション / 運動精度 / 幾何偏差 |
Research Abstract |
5軸制御マシニングセンタの運動精度測定方法を提案するために,本年度は以下の2項目について検討を行った. (1)測定結果に影響を及ぼす因子の検討と測定結果の誤差曲線の収集 運動精度の測定にはISO規格に規定されているボールバー法を用い,数台のテーブル旋回5軸制御マシニングセンタにおいて,同時3軸,同時4軸制御運動を行わせて,測定結果の誤差曲線を収集した.測定時のマシニングセンタの運転条件およびボールバーの設置条件が誤差曲線に及ぼす影響を明らかにした. (2)測定結果の誤差曲線と運動精度に影響を及ぼす誤差因子との関係の解明 5軸制御マシニングセンタの運動精度に最も影響を及ぼす幾何偏差として,マシニングセンタの2つの旋回軸を決定する8個の位置偏差と角度偏差とを定義した.5軸制御マシニングセンタの数学モデルを作成し,そのモデルに8個の偏差を別々に考慮し,同時3軸,同時4軸制御運動において得られる誤差曲線を求めた.8個の偏差の中で,マシニングセンタのユーザ座標系によって,任意に偏差を与えられる4個の偏差については,実機において,偏差を与えて,測定した誤差曲線がシミュレーション結果と一致することを確認した. また,同時3軸制御運動については,測定パターンと誤差曲線との関係を整理した結果,旋回軸を含む同時3軸制御運動のうち,旋回2軸それぞれの半径方向および軸方向の測定を行うことによって,8個の偏差を推定する手法を提案した.さらに,実機において,8個の偏差の推定を試み,その妥当性を検討した.
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Research Products
(1 results)