2002 Fiscal Year Annual Research Report
大規模2次元アレーデバイスの同期機能の解明と向上に関する研究
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14750258
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
田中 久陽 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (20334584)
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Keywords | 発振器アレー / ミリ波発振器 / 注入同期 / 相互同期 |
Research Abstract |
ミリ波発振器やレーザーダイオードの注入同期・相互同期の理論的解明と応用研究の両者に生じているギャップに橋渡しすることを目的として研究を行なってきた.その結果,まず次の2点が達成された. (1)シミュレーターや実験データから,単体素子およびそのアレーの同期特性を記述する動作方程式を縮約する理論/手法の確立を行なった. すなわち,我々の考案した非線形インパルス応答を用いて従来の理論研究では扱う事が困難であった現実的な対象をそのままの形で取り扱う事が可能となり,同期能力の解明と限界を明らかにすることができた.この結果は下記の[1]に発表され,高い評価を得ている. (2)(1)と並行して、大規模アレー(特に2次元アレー)を構成する際の動作機構の解明と生じる障害の解消方法の確立を行なった.これにより,従来全く未開拓であった大規模アレーの非同期状態の解消方法を初めて提案し,良好な結果が得られることをシミュレーションにより検証した.この結果の一部は[2]に発表されている. [1] Hisa-Aki Tanaka, Akio Hasegawa, Hiroyuki Mizuno, and Tetsuro Endoh, "Synchrouizability of Distributed Clock Oscillators," IEEE Trans. CAS-I, vol.49,no.9,pp.1271-1278,2002. [2] Hisa-Aki Tanaka and Akio Hasegawa, "A modelock avoiding synchronization methods" IEE Electronics Letters, vol. 38,no.4,pp.186-187,2002. さらに,(1),(2)の結果の応用として超高周波発振器アレーの新しい制御方式が得られており,従来の1次元/2次元アレーでは困難である広範囲のビーム走査が容易に実現される見込みを得た.現在その結果を発表準備中である.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Hisa-Aki Tanaka, Akio Hasegawa, Hiroynki Mizuno, Tetsuro Endoh: "Synchronizability of Distributed Clock Oscillators"IEEE Trans. GAS-I. vol.49, no.9. 1271-1278 (2002)
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[Publications] Hisa-Aki Tanaka, Akio Hasegawa: "A modelock avoiding synchronisation method"IEEE Electronics Letters. vol.38, no.4. 186-187 (2002)