2003 Fiscal Year Annual Research Report
表面波モードを利用した擬光学平面移相器を用いたミリ波ビームスイッチングアンテナ
Project/Area Number |
14750262
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
塩見 英久 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 助手 (00324822)
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Keywords | アダプティブアンテナ / 擬光学技術 / アクティブアンテナ / 平面回路 / マイクロ波ミリ波 / 周波数選択板 / 可変リフレクタ / PFID |
Research Abstract |
本研究は、平面擬光学技術による安価で低損失なビームスイッチングアレイアンテナの実現を目的とするものである。また、本研究成果は様々な誘電体表面に接地可能な平面タイポールアンテナ研究の基礎的な検討として活用できることを見出した。 本年度は、下記の研究成果が得られた。 1.誘電体板上に形成されたプリントダイポールアンテナの数値シミュレーション 昨年度のビームスイッチングアンテナの実験結果をうけて、可変反射板を構成する平面ダイポールアンテナの数値シミュレーションを実施した。その結果、任意の方向から入射する垂直電界に対して、PINダイオードを装荷したダイポールアレイが可変反射板として機能することを計算により確認した。 2.アンテナの散乱近傍電界測定装置の開発 数値シミュレーション結果を受けて、ダイポールアンテナの散乱近傍電界を測定する装置を開発した。その結果、測定時間、解像度に改善の余地が残るものの、数値シミュレーションに近い測定データが得られた。 3.プリントダイポールアンテナのRFIDへの応用に関する検討 任意の誘電体表面に貼り付け可能なRFIDタグ用アンテナとしてプリントダイポールアンテナが適用できないか検討した。その結果、単体のダイポールではなく、アレイ化することでRFIDタグの読み取り可能範囲を延長できる可能性が示された。
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