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2002 Fiscal Year Annual Research Report

戸建て住宅地の居住収縮に伴う空宅地の用途転換と飛び地利用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 14750508
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

志賀 勉  九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 講師 (00206070)

Keywords戸建て住宅地 / 居住収縮 / 空宅地 / 空家 / 用途転換 / 飛び地利用 / 住宅地管理 / 斜面住宅地
Research Abstract

1.郊外戸建て住宅地である宗像市日の里地区(3,510世帯,9,670人,老年人口率20.6%)と斜面住宅地である北九州市八幡東区枝光南地区(1,844世帯,3,949人,老年人口率30.5%)を対象に,空家(戸建・長屋建)及び空宅地の分布実態を調査した。日の里地区で空家38棟,空宅地361画地,枝光南地区で空家94棟,空宅地139画地を確認し,全てについて観察調査,土地・建物登記簿調査,民生委員及び周辺住民へのヒアリング調査を行った。これらの調査結果をもとに各空家・空宅地の属性情報(土地・建物の物的現況,所有関係,現況用途,管理状況等)に関するデータベースを作成して分析を行い,以下のことを明らかにした。
2.空宅地の現況用途は,「駐車場」「農菜園」「未利用」に分けられ,各画地数構成比は日の里地区で27.4%,41.8%,30.7%,枝光南地区で61.2%,12.2%,26.6%であり,計画的に開発された戸建て住宅地と非計画的に宅地化された斜面住宅地とで空宅地の用途転換の傾向に差異が見られた。また,同一地区内でも用途別の分布が異なり,「駐車場」が立地条件や画地面積の制約を受けやすいのに対して「農菜園」は広範に分布することがわかった。一方,用途転換されていない「未利用」は,他に比べて立地条件も悪く,所有者が地区外に在住するケースが多く見られた。
3.空家の管理状況は,管理されているものの割合が日の里地区で36.8%,枝光南地区で22.3%と少なく,管理者は大半が所有者またはその親族であった。また,要修理または修理不能の老朽空家の割合が日の里地区では7.9%に対して枝光南地区では30.9%も見られた。枝光南地区の老朽空家は,従前持家と従前借家の数がほぽ等しく,前者が所有者の高齢化や相続で管理が手薄となり,後者は住宅需要の減退で所有者が経営意欲を失い老朽化が進行していることが明らかとなった。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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