2002 Fiscal Year Annual Research Report
自習・繰り返し学習が可能なVOD形式を用いた防災教育の教材コンテンツの開発
Project/Area Number |
14750526
|
Research Institution | Musashino Women's Junior College |
Principal Investigator |
伊村 則子 武蔵野女子大学短期大学部, 生活創造デザイン学科, 講師 (10257074)
|
Keywords | 防災 / 地震 / 教育 / 動機付け / 教材 / 防災意識 / 市民 / 子供 |
Research Abstract |
1.はじめに 来たり得る災害に備えて、平時から児童・生徒を含めた市民一人一人が、住安全・防災について知識を深め、平時から災害を忘れずに備えることが、災害時の被害軽減には必要である。このためには、早期学校教育が鍵を握り、防災教育の必要性を指摘してきた。今年度は、市民向けの防災教育の教材コンテンツの開発にあたり、申請書(1)「表現方法」による工夫について研究を遂行した。 2.結果 災害の中でも地震災害は再現期間が長いために、なかなか日常的な事象となりにくいため、市民に意識し続けてもらいということが難しい。したがって、地震防災に関する学習は動機付けの段階にあり、身近に感じる、楽しく興味がもつことができる、わかりやすい教材学習システムが求められている。このシステムとして、最終的に制作するITを利用した学習システムである3画面構成によるVOD形式を用いた防災教育の教材コンテンツに向けて、今年度は「わかりやすさ」「興味を持ってもらう」をテーマに、表現方法による工夫の側面から研究を遂行した。成果は動機づけ教育用の絵本としてまとめたが、試作品を親子に見てもらいヒヤリング調査の上、改訂した。内容は、普段から子どもに絵本を読んでもらう必要があることから、再現期間の長い地震災害だけでなく、日常生活において子どもが安全に生活するのに必要な内容(例えば交通安全)についてもとりあげ、親子で楽しんで読んでもらうものとした。 3.今後の研究課題 3画面構成によるVOD形式を用いた防災教育の教材コンテンツ制作のうち、今年度は静止画部分を制作した。来年以降は、動画部分(資料や説明など)について取り組む予定であり、わかりやすく、興味のもてる防災教育の教材コンテンツの制作を進めたい。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] 伊村則子, 石川孝重: "災害観から防災行動に至る要因分析"日本家政学会第54回大会研究発表要旨集. 第54回. 236 (2002)
-
[Publications] 石川孝重, 伊村則子, 水越熏, 宮村正光, 石田寛, 倉田成人, 鳥澤一晃: "リスク評価に基づく地震防災投資に関する研究-その2 日本人の災害観から防災行動へ-"日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸)(構造II). 61-62 (2002)
-
[Publications] 伊村則子, 石川孝重, 水越熏, 宮村正光, 石田寛, 倉田成人, 鳥澤一晃: "リスク評価に基づく地震防災投資に関する研究-その3 オーラルインタビューによる防災行動へ至る流れ-"日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸)(構造II). 63-64 (2002)
-
[Publications] 伊村則子: "市民防災力の向上と防災教育"災害時のボランティア活動のための環境整備に関する検討報告書(総務省消防庁). 25-27 (2002)
-
[Publications] 伊村則子, 石川孝重, 水越熏, 宮村正光, 石田寛, 日下彰宏, 鳥澤一晃, 松裏眞佐代: "リスク評価に基づく地震防災投資に関する研究-その3 オーラルインタビューにより明らかになった啓発教育内容-"日本建築学会関東支部研究報告集(構造). 303-306 (2003)
-
[Publications] 伊村則子: "学校教育における防災教育の現状とその分析-防災副読本にみる動機づけに関するケーススタディ-"武蔵野女子大学短期大学部紀要. 第4号. 1-7 (2003)