2003 Fiscal Year Annual Research Report
Biドープシリカガラスの蛍光核の構造と蛍光メカニズムの解明及びその応用研究
Project/Area Number |
14750553
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
藤本 靖 大阪大学, レーザー核融合研究センター, 助手 (70343241)
|
Keywords | Bi(ビスマス) / シリカガラス / 光増幅 / 構造解析 |
Research Abstract |
申請時に製作した科研報告書に従って、次の研究を実施した。 ・決定されたガラス化範囲にしたがって、多くの光学サンプルを製作し、増幅特性を評価した。 ・ガラス製造において、焼結時間が後の、増幅特性に影響を及ぼすことを確認した。 ・Biドープシリカガラスの構造情報の取得:下記の通り、本年度は多種にわたる構造解析の計測実験の解析を行った。Bi含有による特徴的な現象を確認した。 i)Al、Si、Biといった核磁気を持つ元素のNMRによる計測結果を行い、Bi含有に起因すると見られる特徴的なピークを観測し、その解析を行った。 ii)X線光電子分光法によりEi4f5/2,7/2のピークにおいて、Biドープシリカガラスの特徴的な結合状態に関する情報が得られ、その解析を行った。 iii)Photon FactoryにおいてXAFSの計測を行ない、動径分布関数の導出により、原子間距離等の推定を行った。 iv)吸収・蛍光などの分光特性からエネルギー準位図についての考察を行った。 v)電子スピン共鳴の結果から、Bi元素の価数が3+もしくは5+であることを確認した。 ・Bi-Erコドープにより、さらなる広帯域化が望めることを実験的に示した。 ・主として、増幅特性の結果をまとめ、投稿論文1件、国際学会発表1件、特許提出を1件行った。
|
-
[Publications] Y.Fujimoto, M.Nakatsuka: "Optical amplification in bismuth-doped silica glas"Appl.Phys.Lett.. 82. 3325-3326 (2003)
-
[Publications] Y.Fujimoto, M.Nakatsuka: "New fluorescence at 1.3-μm with 0.8-μm excitation from Bi-doped silica glass"CLEO/Europe-EQEC 2003. CG8-2-FRI (2003)