2002 Fiscal Year Annual Research Report
水媒体系化学酸化重合法による機能性高分子微粒子の創製
Project/Area Number |
14750696
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
南 秀人 神戸大学, 工学部, 助手 (20283872)
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Keywords | 高分子微粒子 / 分散重合 / 非ビニル / アニリン誘導体 / 化学酸化重合 / パイロポリマー / 熱分解 / エポキシ樹脂 |
Research Abstract |
当研究室では一貫して機能性高分子微粒子の合成とその応用に関する研究に取り組んでいるが,そのほとんどがビニルモノマーを対象とし,乳化重合,分散重合,懸濁重合を駆使して行ってきた。合成技術の多様化の必要性から非ビニルモノマーの重合に興味を持ち,すでにサブミクロンサイズのポリスチレン微粒子の水分散系で非ビニルモノマーであるグルタルアルデヒドのアルドール縮合重合を行い,粒子表面にアルデヒド基を有する高分子微粒子の新合成法を確立し,国内外で高い評価を受けている。本研究の目的はアニリンなどの非ビニルモノマー水媒体化学酸化重合法により新しい機能性高分子微粒子合成法を確立することである。さらに,エポキシ基,イソシアネート基などを有する非ビニルモノマーの重付加反応による機能性微粒子の合成も取り上げ,非ビニルモノマーの水媒体における機能性高分子微粒子の創製を目指す。 本年度はすでに化学酸化シード分散重合により得られているポリスチレン/ポリキシリジン-コアシエル粒子の熱処理を行うことにより,新しい機能を有する高分子微粒子の合成の検討を行った。窒素雰囲気中600℃で2時間熱処理を行った結果,コア部にあるポリスチレン粒子は分解したが,シエル層であるポリキシリジンは粒子形態を保持しており,ミクロンサイズの単分散な中空構造を有する粒子が得られた。さらに,定性的ではあるが,熱分解により残存したポリマーは導電性を有しており,機能性微粒子材料として興味のある結果が得られた。
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