2003 Fiscal Year Annual Research Report
(1→3)-β-D-グルコピラナン誘導体の精密化学合成と抗腫瘍活性の評価
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14750700
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Research Institution | Chubu University |
Principal Investigator |
堤内 要 中部大学, 応用生物学部, 講師 (50329851)
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Keywords | 開環重合 / 配位重合 / 多糖 / β-(1→3)-グルカン / 1,3-アンヒドロ糖 / グラフト共重合体 / 抗腫瘍活性 / 免疫賦活作用 |
Research Abstract |
分岐型(1→3)-β-D-グルコピラナンの合成を行うため、6位に選択的除去が可能な保護基を導入したモノマーを新たに合成し、トリイソブチルアルミニウム-水-アセチルアセトン系触媒を用いた重合を検討した。新規モノマーである1,3-アンヒドロ-2,4-ジ-O-ベンジル-6-O-(p-メトキシフェニル)-β-D-グルコピラノース(1)の合成は、グルコースから8段階の反応で合成した。グルコースから3段階の反応で得られるアリル3-O-アリル-D-グルコピラノシド(2)に、アゾジカルボン酸ジエチル及びトリフェニルホスフィン存在下、p-メトキシフェノールを反応させることによりアリル3-O-アリル-6-O-(p-メトキシフェニル)-β-D-グルコピラノース(3)を合成することができた(収率57%)。この後、1までの一連の合成は、1,3-アンヒドロ-2,4,6-トリ-O-ベンジル-β-D-グルコピラノースの合成と同様の手順で行った。なお、3から1までの5つの化合物は新規化合物である。 トリイソブチルアルミニウム-水-アセチルアセトン(1.0:0.40:0.80)触媒を用いた1の重合は、トルエン溶媒中、モノマー初濃度および触媒量をそれぞれ0.40mo1/L、5mol%として、60℃で48時間行った。重合体はヘキサン不溶部として93%の収率で得られ、^1H及び^<13>C-NMRの結果から、グリコシド結合がβ型にほぼ100%制御された2,4-ジ-O-ベンジル-6-O-(p-メトキシフェニル)-(1→3)-β-D-グルコピラナン(4)の構造を確認することができた。また、MALDI-TOF MSから4の末端構造は、2-ヒドロキシ-D-グルカールに由来する構造を含め複数存在することが判明した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Katsuya Funayama: "Fast and Slow Dynamics of Water-Soluble Dendrimers Consisting of Amido-Amine Repeating Units by Neutron Spin-Echo"The Journal of Physical Chemistry B. 107・6. 1353-1359 (2003)
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[Publications] Katsuya Funayama: "Small-Angle Neutron Scattering Investigations of Layer-Block Dendrimers in Aqueous Solutions"The Journal of Physical Chemistry B. 107・7. 1532-1539 (2003)
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[Publications] Kaname Tsutsumiuchi: "Application of Ion-trap LC/MS/MS for Determination of Acrylamide in Processed Foods"Journal of the Food Hygienics Society of Japan. 45・2(in press). (2004)