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2002 Fiscal Year Annual Research Report

食品衛生管理のための低温性Pseudomonasの迅速同定

Research Project

Project/Area Number 14760089
Research InstitutionTokyo University of Agriculture

Principal Investigator

内野 昌孝  東京農業大学, 応用生物科学部, 助手 (00328543)

KeywordsPseudomonas / 畜肉 / 分離 / 同定 / 低温 / 迅速
Research Abstract

Pseudomonas属細菌の分離の効率化のため、Pseudomonas選択培地の検討を行った。結果より、NAC寒天培地では供試したPseudomonas属細菌17種全ての菌株で生育が確認され、Bacillus属細菌や大腸菌は生育が認められなかったため、分離にはこの培地を用いた。肉中の一般細菌数とPseudomonas属細菌数を調べるため畜肉11試料から分離を行った。結果、一般細菌数は10^4〜10^6/g存在し、Pseudomonas属細菌はすべての試料で確認され、その数は0^2〜10^5/gと全菌数の1%も存在した。また、各種試験用に畜肉34試料から低温性Pseudomonas属細菌121株分離し、その中ら代表株74株を選択した。食品の腐敗という面からこれらの菌株のタンパク質分解性と脂質分解性を試験したところ90%以上の菌株が分解性を示した。これらのことから、Psudomonas属細菌が畜肉の腐敗に大きく関与することが改めて確認された。また、29株について16S rRNA遺伝子の前半500塩基の配列を決定した。その塩基配列を基にClustalWを用いてNJ法にて系統樹を作成した。その結果、全ての菌株がPsudomonas属のクラスターに含まれていたため、Psudomonas属細菌と同定した。なお、解析の結果、塩基配列の特定領域に塩基配列のバラツキがあることも明らかとなった。代表株74株についてNF-18、API 20NE、Biologなどを利用して約140項目の生理・生化学的性質を調べた。これらの結果を利用してInforBIOにてデンドログラムを作成した。その結果、多くの菌株がP.fluorescensのフェノンに属していた。このことから畜肉に存在し腐敗の原因となりうるのはP.fluorescensと推測した。また、同定のための鑑別性状を同ソフトにて決定した。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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