2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14760121
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Research Institution | 東京水産大学 |
Principal Investigator |
廣野 育生 東京海洋大学(東京水産大学), 海洋科学技術研究課, 助教授 (00270926)
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Keywords | ヒラメ / ケモカイン / 組換えタンパク質 / 白血球遊走能 |
Research Abstract |
ヒラメよりクローン化した4種類のCCケモカインをJFCCL1、JFCCL2、JFCCL3およびJFCCL4とした。JFCCL1は91アミノ酸よりなり、遺伝子全長は1.9kbで、3つのエキソンと2つイントロンより構成されていた。JFCCL1遺伝子は種々の臓器・細胞で発現していたが脾臓と鰓での発現が多く見られた。JFCCL2はcDNAおよび遺伝子ともに2タイプ(JFCCL2-1 およびJFCCL2-2)認められた。JFCCL2-1およびJFCCL2-2遺伝子の長さは1.9kbおよび1.8kbであり、JFCCL2-2遺伝子は第2イントロンが欠失していた。JFCCL2-1遺伝子は種々の臓器・細胞で発現していたが白血球、腎臓、脳および表皮での発現が多く見られ、JFCCL2-2遺伝子は白血球と脳においてのみ発現が確認できた。JFCCL3は95アミノ酸より構成されていた。遺伝子はイントロンのサイズが異なる2種類(JFCCL3-1およびJFCCL3-2)が認められ、全長はそれぞれ1.8kbと1.2kbであった。JFCCL3遺伝子は4つのエキソンと3つのイントロンより構成されていた。JFCCL3遺伝子は種々の臓器・細胞で発現していたが白血球、腎臓、脾臓および鰓での発現が多く見られた。JFCCL4は104アミノ酸よりなり構成されていた。JFCCL4遺伝子の全長は0.75kbで、4つのエキソンと3つのイントロンより構成されていた。JFCCL4遺伝子は種々の臓器・細胞で発現していたが白血球、腎臓、脾臓、鰓、脳および表皮での発現が多く見られた。大腸菌の系により発現させた組換えJJFCCL4は白血球遊走能を有していた。
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[Publications] Khattiya, R., Hirono, I., Aoki, T.: "Molecular cloning, gene structure and expression of two CC chemokines from Japanese Flounder Paralichthys olivaceus."Fisheries Science. 69. 1063-1072 (2003)
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[Publications] Khattiya, R., Ohira, T., Hirono, I., Aoki, T.: "Identification of a novel Japanese flounder (Paralichthys olivaceus) CC chemokine gene, JFCCL4 and its functional analysis"Immunegenetics. (印刷中). (2004)