2003 Fiscal Year Annual Research Report
環境水質の長期自動計測への超微量フローインジェクション分析法の応用に関する研究
Project/Area Number |
14760157
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
多田 明夫 神戸大学, 農学部, 助手 (00263400)
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Keywords | オンサイト分析 / UM-FIA / 水質 / 自動採水機 / 開発 / 水頭差送液法 |
Research Abstract |
本年度は3年の研究計画の内第2年度にあたり、以下の事項について研究成果を得た。 1.オンサイト分析法の開発・改良 申請者が開発し、すでに山林流域で駆動している自動採水機とUM-FIA分析部を組み合わせた連続オンサイト分析法を昨年開発し、室内での検証を終わらせている。本年度は、この装置の現地適用について、以下の2つの形式を検討した。1)電力が確保できる場合、U-MFIA分析部の送液をシリンジポンプで行うこととし、2)電力が確保できない場合、水頭差のみを利用して送液を行うことが可能である。 2.水頭差送液方法についての検証 昨年度に引き続き,電力を要しない「水頭差送液(重力注入法)」による送液について検討している。これは毛細管中のポアズイユの法則を利用して、水頭差によって送液を行うものである。この結果,1)水頭差送液での流量設計方法が確立でき,2)これを実現するための小型のマリオットタンク(水位変動0.5mm以下)の設計と試験も完了した。また,3)市販の流路コネクタと自作の流路コネクタでの実験精度を検証し,どちらでもほぼ同じ結果が得られることを確認した。しかしながら,水頭差送液法は水温変化に伴う動粘性係数の変化を強く受け,温度が一定しない場合流量が増減し,測定精度に影響を与えることも明かとなった。このため,電力を多めに確保してポンプで実験を行うのがよいのか,動的校正頻度を高めて水頭差で送液を行うべきなのか,現地での試験を行いつつ傾証する必要がある。これは最終年度の課題となっている。 3.現地観測に向けてのその他の桧討 発行ダイオード式吸光光度計電力・性能の追試験を行い、88Ahのバッテリーで1ヶ月程度の連続運転が可能であることを確認した。水頭差送液と組み合わせると,非常に省電力な分析システムを構成できる。
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Research Products
(1 results)