2003 Fiscal Year Annual Research Report
自動哺乳システムにおける新型ドリンクステーションおよびIT活用の子牛管理システム
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14760170
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Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
瀬尾 哲也 帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (40301973)
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Keywords | 学習 / 行動制御 / 自動哺乳装置 / ウシ / 誘導 / 哺乳ロボット / ドリンクステーション / フィールドステーション |
Research Abstract |
昨年度報告したドリンクステーションをさらに改良したL字型ウォークスルードリンクステーションを製作し、その有効性を確かめるために多頭数飼育下において、子牛のドリンクステーション訪問行動を従来型ドリンクステーションと比較検討した。 本研究は肉牛肥育牧場の哺育牛舎内2つの群飼ペンで行い、群飼ペン1では従来型ドリンクステーション2台で最大60頭の子牛を、群飼ペン2ではL字型ウォークスルードリンクステーション1台で最大60頭の子牛を哺育した。 ドリンクステーションの滞在時間は、哺乳時ではL字型ステレーションの方が従来型ステーションより有意に短くなった。非哺乳時でもL字型ステーションの方が短い滞在時間であった。哺乳時と非哺乳時をあわせた全ての平均滞在時間も全観察日でL字型ステーションの方が短かった。特に子牛の導入後14日目には従来型ステーションで11分51秒、L字型ステーションで2分40秒と従来型ステーションの1/4以下の滞在時間であった。さらに滞在時間が短くなっても子牛の訪問行動が増加することは認められなかった。ステーション付近の子牛の待機頭数割合もL字型ステーションの方が従来型ステーションより有意に少なかった。 以上の結果から、60頭程度の多頭数飼育下でも、L字型ウォークスルードリンクステーションでは1台のみで従来型ドリンクステーション2台と同頭数の哺乳が可能であり、さらに昨年度報告したドリンクステーションよりも哺乳効率を増加できた。
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Research Products
(1 results)