2003 Fiscal Year Annual Research Report
暖地型マメ科牧草の耐湿性機構解明並びに水田を活用した良質粗飼料生産基盤の確立
Project/Area Number |
14760173
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
飛佐 学 九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (30332844)
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Keywords | 暖地型マメ科牧草 / 耐湿性 / 飼料イネ |
Research Abstract |
Aeschynomene americana cv. Glennの耐湿性機構の解明 湛水下での植物体の耐湿性機構を解明するため,湛水条件下の根での代謝産物の動態を調査した。湛水条件下(嫌気条件下)のGlennにおいては,耐湿性の低い植物の根でみられるようなエタノールの蓄積は認められなかった。また,耐湿性の高い植物でみられるような代謝産物はGlennでは認められず,これらと異なる代謝経路をもっている可能性が示唆された。 マメ科牧草を組み入れた水田での飼料用イネの栽培管理・利用法の検討 14年度に続き,乾田直播栽培において飼料用イネとしての利用が有望視されているテテップ及び浮イネ(FRC14)と耐湿性の高いマメ科牧草Glenn及びファジービーン(Pb)との混作が乾物収量,可消化乾物収量及び粗タンパク質収量に及ぼす影響について調査検討した。15年度は多肥栽培(慣行栽培の約1.5倍の施肥)を行ったため14年度と同様の混作による乾物収量,可消化乾物収量及び粗タンパク質収量の増加効果は認められなかったが,混作区では,光を効率的に利用できるような群落が形成されることが示された。 飼料イネ(テテップ)ロールベールサイレージ及びPbを混合した飼料イネ(テテップ)ロールベールサイレージを乳牛へ給与し,採食量,体重,乳量,乳質,ルーメン液,血液性状等を調査した。対照サイレージとして給与したイタリアンライグラスサイレージと同程度の採食量,体重,乳量,乳質,ルーメン液,血液性状等を示したが,供試牛が少なかったこと及び調査期間が短かったことなどから,更なる検討が必要と思われた。 マメ科牧草と飼料用イネを混作する場合,栽培条件,イネ品種により群落生産構造,収量等に及ぼす影響が異なり,更なる品種選定,栽培管理法等の検討が必要である。
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[Publications] 飛佐 学 ほか4名: "ファジービーンとの混作が飼料イネの収量及びサイレージ嗜好性に及ぼす影響"日本草地学会誌. 49巻別号. 138-139 (2003)
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[Publications] 飛佐 学 ほか4名: "ファジービーンとの混作が飼料イネの収量に及ぼす影響"日本作物学会誌. 72巻別号2. 342-343 (2003)
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[Publications] 中野 豊 ほか4名: "ファジービーンとの混作が浮イネの収量に及ぼす影響"日本作物学会誌. 72巻別号2. 340-341 (2003)
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[Publications] 飛佐 学 ほか4名: "ファジービーン混合が浮イネサイレージの発酵品質並びに嗜好性に及ぼす影響"日本畜産学会報. 第102回大会講演要旨. 22 (2003)
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[Publications] 安河内幸一 ほか8名: "ファジービーンとの混作が飼料イネサイレージの発酵品質並びに嗜好性に及ぼす影響"西日本畜産学会報. 2003年度大会号. 53 (2003)
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[Publications] 古澤弘敏 ほか8名: "テテップおよびテテップ・ファジービーン混合サイレージの乳牛への給与"西日本畜産学会報. 2003年度大会号. 63 (2003)