2002 Fiscal Year Annual Research Report
自家・同種軟骨細胞あるいは骨髄幹細胞移植によるイヌ傷害関節軟骨再生の試み
Project/Area Number |
14760196
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
奥村 正裕 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (80260397)
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Keywords | 関節軟骨 / 軟骨細胞培養 / 骨髄間葉系幹細胞 / イヌ / コンドロイチン硫酸 / ケラタン硫酸 / 2型プロコラーゲンCペプチド |
Research Abstract |
本年度は、関節軟骨細胞の分離・培養および骨髄液からの骨髄間葉系幹細胞の分離、さらにそれぞれの細胞のキャラクタリゼーションを行い、最適培養法の検討を行った。 (1)生体からの関節軟骨細胞および骨髄幹細胞の分離・培養 -生体の関節から採取した軟骨細胞の単離・培養法の確立:軟骨細胞を試険管内で、単層培養法、ペレット内培養法およびアルギン酸小球内培養法を用いて培養し、Phenotypeを維持した状態での培養条件を検討した。 -関節軟骨細胞増数法の最適化:培養環境の調節により軟骨細胞の性質がいかに変化するかを評価し、特にアスコルビン酸添加の有用性について検討を実施した。 -軟骨細胞脱分化・再分化調節法の検討:アルギン酸小球培養法を進化させ、新しいディスク培養法の開発を実施している。 -牛骨髄からの間葉系幹細胞の分離・培養法の最適化を実施している。 -分離した牛間葉系幹細胞の軟骨芽細胞への分化法の最適化を実施している。 (2)生体およびin vitro軟骨モデルにおける軟骨代謝活性の評価法の確立 軟骨基質代謝評価法の確立:イヌにおける軟骨基質生成活性の検討法について、コンドロイチン硫酸エピトープ3B3および2型プロコラーゲンCペプチドの測定系の最適化とその測定意義の検討を行った。検討項目は、1)成長期における評価、2)実験的軟骨欠損モデル動物での軟骨修復期の軟骨基質生成活性の評価、および3)各種関節疾患における軟骨基質生成活性の評価、である。また、物理的刺激が加えられた場合(重度の運動刺激)の軟骨基質分解マーカー(ケラタン硫酸)の変動を、馬をモデルに評価した。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Masahiro Okumura, et al.: "Serum keratan sulphate as a cartilage metabolic marker in horses : the effect of exercise"Journal of Veterinary Medicine A. 49・4. 195-197 (2002)
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[Publications] Gonhyon Kim, et al.: "Preventive effect of hyaluronic acid on supression of attachment and migration abilities of bovine chondrocytes by IL-1 in vitro"Journal of Veterinary Medical Science. 65(in press). (2003)
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[Publications] 金 根亨: "牛培養軟骨細胞の同種軟骨組織への接着性および増殖性"第134回日本獣医学会学術集会講演要旨集. 253 (2002)
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[Publications] 横山文香: "犬関節疾患の病態解析における関節液中軟骨同化マーカーの有用性"第135回日本獣医学会学術集会講演要旨集. (in press). (2003)