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2003 Fiscal Year Annual Research Report

筋細胞におけるカベオラの機能と形成調節機構の解明

Research Project

Project/Area Number 14770002
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

向後 寛  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20282387)

Keywordsカベオラ / カベオリン3 / カベオリン1 / 平滑筋細胞 / 免疫組織化学 / ウエスタンブロット
Research Abstract

本研究は、筋細胞に特異的に発現するカベオリン3と、多くの細胞に発現するカベオリン1について、両者の性質の違いを解明することで、カベオラという細胞膜のくぼみの筋細胞における生理的機能を理解することを目標として行ってきた。今年度の目標であった、異なるカベオリンによって形成されるカベオラ中の分子組成の違いの検討、は残念ながら遂行できなかった。しかし、以下に示すように、少なくとも一部の平滑筋組織では、カベオリン1とカベオリン3が別個のカベオラを形成して存在する可能性を組織学的に示せたことは、今後平滑筋細胞を材料として、それぞれのカベオリンが形成するカベオラを免疫沈降法などにより別個に単離し、両者の分子組成を比較検討することで、それそれのカベオラに共通の性質や固有の性質を解明できるという方向性を示す重要な知見であると考えている。
平滑筋組織におけるカベオリン1,3の発現の組織学的解析の結果
マウスの種々の平滑筋組織におけるカベオリン1、3の発現を免疫組織化学とウエスタンブロットにより解析した結果、カベオリン1が瞳孔散大筋を除くほとんどすべての平滑筋細胞に発現するのに対し、カベオリン3は、瞳孔括約筋、消化管の輪走筋、膀胱、一部の血管平滑筋などに強く発現していた。さらに胃の輪走筋と膀胱の平滑筋について、カベオリン1とカベオリン3の染色を高倍率で観察した結果、両者の染色は完全には一致しないことが明らかになった。この結果は、平滑筋細胞の細胞膜上にはカベオリン1からなるカベオラが多く存在する部位と、カベオリン3からなるカベオラが多く存在する部位が存在することを示すと考えられ、これらのカベオラがそれぞれ異なる機能を果たす可能性を示唆すると考えている。

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Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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