2002 Fiscal Year Annual Research Report
カルシウムチャネルの機能修飾と細胞膜への動員機構との関連
Project/Area Number |
14770015
|
Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
長島 雅人 札幌医科大学, 医学部, 講師 (20264525)
|
Keywords | イオンチャネル / 心筋 / カルシウム電流 |
Research Abstract |
本年度はYeast Two Hybrid法によるL型カルシウムチャネルのα1cサブユニットに結合する新たな分子の探索を行った。まずL型カルシウムチャネルのα1cサブユニットの細胞質側に相当するI-II linker、II-III linker、C末部位より適当な扉列を選び、Baitを設定してbindingドメインを含むvectorを作成し、Yeastにトランスフォーメーションした。それらを用いて、activationドメインを含むvectorに挿入されたヒト心筋ライブラリーをスクリーニングした。そのうちII-III linkerの一部をBaitとしたvectorを用いた最も酵母の生育条件の厳しいスクリーニング法(high stringency)において、13個の陽性colonyを検出した。特にYeastの生育が著明な2個のcolonyをピックアップしてライブラリー由来のプラスミドDNAを回収し、シークエンスを解析したところ一つはJun activation domain binding protein (JAB)であり、もう一つはdehydrogenaseであった。現在はJABに焦点をあてて研究を進めている。RT-PCR法によるとJABは心筋にはかなり多く発現しているが、心筋以外の組織にも比較的発現が多く、比較的ubiquitousな分子と考えられた。L型カルシウムチャネルのα1cサブユニットの機能に対する影響を観察するために、現在JAB遺伝子を発現ベクターに入れて、過剰発現させる系と、内因性のJABをsiRMAを用いてノックダウンさせる系の二つの実験系を用いて、カルシウム電流への作用の解析を行っているところである。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] Yoichi Yamada: "A truncated splice variant of KCNQ1 cloned from rat heart"Biochem Biophys Res Comm. 294. 199-204 (2002)
-
[Publications] Seki Sumihiko: "Fetal and postnatal development of Ca transients and Ca spark in rat cardiomyocytes"Cardiovasc Res. (in press). (2003)